Four Season〜2nd〜

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｢サプライズ楽しかったね！｣

｢春樹さん､喜んでくれたかな｣

｢どうだろ……まぁAの飯のおかげで楽しそうだったような気はする｣


夜道を歩きながらどこか満足気なAを微笑ましく見ながらも､真冬は後ろから走ってくる自転車を見て､上ノ山に手を差し出す｡


｢ん？｣

｢手｡危ないから｣


何それ男らしい｡
上ノ山は衝撃で一瞬意識が飛んだ｡


｢あ！二人とも見て！｣

｢ん？｣

｢お祭りやってるよ！｣


Aが指をさす方向には､お祭り特有の賑やかさと屋台の灯りが見えた｡


｢ほんとだ｡少し寄ってく？｣

｢おう｣


その後､祭りを楽しんでる様子をAが撮り､真冬と上ノ山がそれぞれSNSに載せたが､それを見た春樹が｢アウ……いや､これはセーフ……か？｣と頭を悩ませていたことはもちろん知らない｡


｢もうすぐ夏休みだね｣

｢その前に期末だけどな｣

｢終わったら､夏休みだね｣

｢なにか予定あんの？｣

｢んーバイト？｣

｢俺も｣

｢Aのライブもあるし｣

｢見に来てね！絶対！｣

｢おう｣

｢俺も……｣

｢ん？｣

｢もっと､歌いたい｣

｢……そうだな｣

｢歌えるよ｡冬ちゃんなら｣

｢……うん｣


この数ヶ月､色んなことがあった｡
上ノ山に出会って､ギターを始めて､自分の言葉で歌を持てて｡

新しい､恋をして｡





もっと歌いたい｡





もう一度､何度でも｡






君の隣で｡





｢真冬｣

｢ん？｣

｢次は､どんな歌作りたいんだ？｣

｢…………次は｣








Four Season
ーThanks fou youー




　









ー後書きー
ページ数がいっぱいになってしまったため､こちらに後書きを失礼致します｡

｢Four Season｣
最後まで読んでいただきありがとうございます｡
私は今までいろんな所で夢小説を書いてきましたが､最後までかけたのはこの作品が初めてです｡
皆さんがくれるコメントやお気にいり追加の通知で､書く意欲が留まるところを知らず､最後まで書くことが出来ました。
本当にありがとうございます｡

そしてギヴン､映画化ですね！！
梶さんと春樹さん､そして雨月さんのエピソードを映画で描くとは……公式さんやってくれたな！！原作でも泣いたのに映画でやられたらなくに決まってるじゃん！？

今後の連載につきましては､とりあえず皆さんから頂いたリクエストや番外編を続けていきたいと思いますので､どうかこれからもよろしくお願いします！
リクエストや感想も､Twitter(@ShinyStars1029)のマシュマロ箱にてお待ちしています！


-2019.09.20-
言ノ葉

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