15 F side 融解 ページ15
･･･ふｧっ と･･･
暖かい腕が 俺の頭を包む。
何も言わず･･･
手のひらは 俺の髪を 優しく撫でる。
何も言わず･･･。
俺が 顔を埋めている 胸からは
規則正しい 心臓の鼓動と共に
時折しゃくる様に･･･
息を吸い込む 振動が伝わる。
(･･･ナ イ テ イ ル･･････宏光も･･･)
どれくらい そうしていただろう。
宏光が ずっと頭を撫でていた 手を外す。
そして 俺の頭から すり抜ける様に
ベッドから ゆっくり身体を起こし･･･
言葉のない 時間を 遮った。
北「･･･宮田は？」
「帰った。」
北「･･･そか。･･･何か言ってた？」
探るように 聞いてくる。
「･･･いや･･･ 特に 何も･･･
･･･てか、俺が帰ったら渉しかいなかった。」
北「･･･ そか。 よこーさん来たんだ。
･･････で、よこーさんは･･･？」
宏光が 何を知りたいかは 判ってる。。
ベッドの縁に腰掛け 宏光の頬に手をやる。
さっきまでの涙の残り･･･そっと拭う。
「･･･渉から･･･ 聞いた･･･。」
俺の顔を 真っ直ぐに見つめている
濡れた 黒丸い 瞳が 一瞬 ･･･揺れた。
(あぁ･･･)という がっかりした表情を見せる。
その目蓋に 軽くキスを落とす。
「ヒロ･･･ずっと 一人で 抱えてたんだ･･･」
北「･･･笑えるだろ？
俺の初体験が オバサンに奪われたなんて。
･･･しかも それがトラウマになって
そゆこと すんのが悪い事みたいに･･･」
「･･･ヒロっ!! そんな事ない///
そんなの･･･全然 笑えないし･･･
ちっとも ヒロは悪くなんかないｯ!!」
呼吸が 早くなりだした 宏光の肩を
ギュッと抱き締める。
この人の心は･･･
俺がまだ知らない苦しみを 幾つも抱えて
ただ 壊れるのを 待ってるんじゃないか。。
そんな恐ろしい 考えが 頭をよぎる。
「俺･･･ ･･･良かったと思ってるよ。
･･･ヒロの 辛いコトを 知る事が出来て。
これで･･･ヒロの苦しみを 少しでも
判ってあげられる。
ヒロと一緒に･･･苦しむことも 出来る･･･。
二人なら･･･辛いのも 半分だよ。きっと。
俺達･･･おじぃちゃんになるまで一緒だろ？
嬉しいことも、辛いことも、悲しいことも
何でも･･･一緒に分け合いたいよ。
ヒロ･･･俺･･･ヒロが大好き。」
北「･･･そだな･･･俺、『恋人』だもんな」
おとなしくなる 宏光の呼吸を感じ･･･
《大丈夫》の キスを唇へ落とした。
16 M side 反省 1→←14 F side 記憶 2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 233人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
来蜜(プロフ) - 藤北かじゅさん» (;^_^A かじゅさんゴメンなさい。返信ｺﾒに返してなかったから分かりにくかったですよね。(ﾚｽ)に返せる事に気付いたのが数日前。今日はまた忘れて普通にｺﾒ入れてしまいました(/ω＼)お馬鹿な来蜜にもお仕置きですね。 (2016年11月12日 19時) (
レス) id: 25c1e9c21e (このIDを非表示/違反報告)
来蜜(プロフ) - かじゅさん、こんにちは！いつもコメありがとうございます。計画早々にネタばれしてませんか？太輔ｸﾝ考えてます。ツアータオルに落書きするファン、許せませんよねー//ホントお仕置きもんです。今日はまだ更新出来そうです。引き続きよろしくﾃﾞｽ。 (2016年11月12日 13時) (レス) id: 25c1e9c21e (このIDを非表示/違反報告)
藤北かじゅ(プロフ) - 毎回、更新楽しみにしています。今回の計画すっごく気になる。続き楽しみです。みっくんにタオルを投げたファンにお仕置きですね。 (2016年11月12日 12時) (レス) id: bcd1835547 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：来蜜
| 作成日時：2016年11月6日 2時
