59 T side ステージ 2 ページ8
暗転の中･･･
みつの手を引くガヤと一緒に
ステージを はける。
メインステージ下の支度ブースまで
走る、走る･･･走る･･･。
北「･･･ﾊｯ･･･ﾊｯ･･･ﾊｯ」
「みつ、無理して走らなくても 間に合うよ」
北「･･･ﾊｯ･･･着替にｯ･･･手間取るしｯ
早く･･･ﾊｯ」
藤「ヒロ！ 喋らないっ//」
(あ･･･ごめんー)
。。。にしても〜
みつの病気が 判ってからの
二人の距離感･･･何か 好きだな〜//
特に ガヤの みつに対する態度の
変わり様ったら･･･
見てる こっちが恥ずかしくなる位
メンバーの前で 平気でキスするし。
今じゃ、スタッフさんの前でも。
『みつ大好き 守りますバリヤー』みたいの
四方に張り巡らせてるんだよな。
以前から、噂になる様な 二人の不仲を
感じた事は ないんだけど･･･
必要以上に 近づくことないし
言葉を交わすこともない。
でも、お互いに 分かり合える
特別な関係なんですー･･･みたいのが
どうも しっくりこなくて。
俺は 嫌だった。
実際、一人 辛そうにガヤを見る みつを･･･
楽屋で こっそり涙拭う みつを･･･
何度も見てきたからね。
だから。。
みつが 病気で辛そうなのは
モチロン心配だけど
今の二人を見てると･･･良かった。。。。
なんて思ってしまうよ。
･･･何だか 納得できる 二人の距離に。
。。。。。。。。。
急いで衣装を着替える。
ガヤは 既に着替え終わり 自分のブースから
みつのブース前へ。。
ｼﾔｯ ///
カーテンが開き みつが出てくる･･･
ゆっくり差し出す 右手。
その手を しっかり受け止めるガヤの左手。
右手で みつの頬を寄せ･･･
唇に 優しいキスを 落とした。
一瞬、時間が止まったかの様な
美しい光景･･･
ガヤの 唇から みつの唇へと伝える気持ちが
聞こえるよ･･･
(俺が守る。安心して。)
藤「･･･行くよ」
手を取り ローラーで走り出す二人の背中を
追いながら･･･
(･･･なら俺は･･･二人を守るよ。)
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作者名：来蜜
| 作成日時：2016年10月19日 14時
