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70 Y side 待ちわびて ページ9

「ヒロッ!!」

太輔が 叫ぶのと 同時に
みつの 身体が
崩れ落ちてった。

みつが 倒れ切る 最後に
ガツンと 鈍い音がした。

一瞬の 出来事に 思考が 停止する。



散乱する テーブル。
コタツ布団を 濡らす ジュース。
床に転がる コップ。


さっきまで 俺の 目の前で
マネと 電話してたじゃないか。
俺が 目を離した隙に 何が あった?


頭を 打ったかも知れないと言う 佐野先生。

(あぁ・・・あの音。多分、ぶつけたな・・・)

頭の 一部だけが 妙に冷静に 動いてる。




みつが 落としたんだろう スマホを
太輔が 拾い上げ ・・・

ソレに向かって 怒鳴りつける 話の内容で
・・・全てが 分かった。



何で イキナリ みつが 倒れたのか。
太輔が 怒鳴ってる 電話の先に
誰がいるのか ・・・。

火がついた様に スマホに 向かって
叫んでる 太輔。



とんとん と 肩を叩かれる。

「横尾さん、僕 車から 鞄を取って来ます。
このまま 動かさないで 見てて 下さい。」

「あ、はい。多分・・・頭 打った と・・・」

「・・・ですね。僕にも 音が 聞こえました。
吐くといけないから 頭を 横にして・・・
動かさないで。すぐに 戻ります。」



リビングを 出ようとする 先生に
電話を 終えた 太輔が 声を掛ける。

「せ、先生ッ? 」

「鞄を 取りに行くだけです。
藤ヶ谷さんは・・・北山さんの 着替えとか・・・
荷物を 詰めておいて 下さい。」

「・・・ぁ・・・・・・ッ//」



先生の 言おうとする事が 分かった 太輔が
言葉を 詰まらせる。


「太輔・・・俺が・・・代わろう か?」

「・・・いや・・・ 大丈夫。宏光 見てて。」

亡霊みたいに ゆらゆら 寝室に向かう 太輔。


(俺が しっかり しないと///)


俺達の 一連のやり取りを
言葉も出せずに 固まってた 弟達に
任務を 与える。


「宮田、みつのマネに 電話して。
さっきまで喋ってたし まだ 起きてる。

ニカ、千賀、悪いけど テーブル・・・
片付けて くれるか?

たま、みつに そこのブランケット
掛けてやって? 寒そう だし。」



みつの 頭を 支えたまま 動けない 俺。

手の平に 感じる みつの 体温。


・・・冷たい。 冷たい んだ。


代わって貰えるなら
誰かに 代わって 貰いたい。
この 冷たい 頬を 支える 役目を。


微かに 上下する 胸の辺りから
目が 外せない。




先生/// 早く 戻って来て クダサイ!!

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作品ジャンル:タレント
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来蜜(プロフ) - けいさん» いつも 柱の陰から見て下さってありがとうございます(笑) あの人の記憶を《失くす》ことで、みっくんはバランスを取り戻せた様ですね。来蜜もクローゼットに隠れながら見ております。失くす事で幸せでいられるのなら、このままずっと…と思っちゃいますね。 (2017年6月4日 4時) (レス) id: 2feaf77a92 (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - こんばんは☆けいです。最近みっくんの状態が落ち着いてるように思えて私も落ち着いて柱の陰から様子を伺っています(^^)ただ、記憶のくだりがこれからどのように影響してくるんかな…でも今は以前の雰囲気を取り戻してるような気がして。ますます目が離せません!! (2017年6月3日 23時) (レス) id: 04881920db (このIDを非表示/違反報告)
来蜜(プロフ) - とむさん» おはようございます(^-^) コメパワーのお陰で、今日はup頑張れそうです(^o^)o 太輔クンの愛情が溢れ過ぎて、書きながら萌え萌えです。みっくん 愛されてるぅー//くぅー! 引き続き とむさんに じたばたして貰いましょう…ニヤリ/ (2017年5月31日 8時) (レス) id: 2feaf77a92 (このIDを非表示/違反報告)
とむ(プロフ) - みったんおかえりーそしてたいちゃんのみったんへの溢れる愛情が…好き過ぎて…くぅー!もうじたばたじたばた!そして、みったんを苦しめてる記憶なんて戻ってこなくてもいいんだよー! (2017年5月30日 21時) (レス) id: 08627ea7e7 (このIDを非表示/違反報告)
来蜜(プロフ) - ☆ユイ☆さん» みっくんが病気なのは困りますが、リアルの二人も こんな関係だったらなーと思いながら書いてます。これからも 応援よろしくお願いしますね。 (2017年5月29日 20時) (レス) id: 2feaf77a92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来蜜 | 作成日時:2017年5月26日 20時

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