キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 3

66 Y side パーチー 1 ページ5

深夜 1時。


クリスマスパーチー だと言って
スタジオから そのまま 流れ込んだ
太輔達の マンション。

とっくに 日付けは変わって
クリスマスは 終わってんだが･･･。


「よこーさん！早く 早くｯ///」

みつに 急かされて コタツのテーブルに
料理を 並べていく。

料理と 言っても ･･･
太輔の呼びかけで
急に決まった パーチーのこと。

有り合わせの 食材で 今朝 慌てて
作ったものばかりだ。
あとは ここへ来る途中の コンビニで
適当に 買い足した 惣菜やら つまみやら。

チキンは 任せろと 言ってた 千賀が
これ見よがしに 袋から 出してきたが･･･
予想通りの･･･《手羽先》だった。

実家から 送ってきた レトルトの 手羽先が
山盛り あったらしい･･･
ま、チキンには 違いない。


「みっちゃんは 座っときな。
コップとか お皿とか 俺らが 出すから。」

「では、僕も。」

当然のように 佐野先生が この場にいる。
LINEのグループには 入ってないんだけど。
しっかり 8人目のメンバーだと主張してる。
ま、太輔が 呼んだんだろう。


不服そうな 顔をする みつを
コタツ布団に 押し込んで
俺は 手羽先を 持って カウンターに入る。



.

今日の 生放送は･･･散々だった。
いや、放送自体は 問題なく うまくいった。

ただ、サクラの娘達が みつに 手を出して
みつが 倒れてから･･･
ニカは 泣きそうになりながら 怒り爆発だし
たまも ずっと不機嫌 丸出し。

ニカに ビビる 千賀。
たまの 機嫌取りに 必死の 宮田。

まだ フラつく みつを 気にしながらの収録。


.

夜も 遅い時間。
明日も 昼から グループの仕事が 入ってる。
皆んなの 空気も イマイチ。

それでも 予定してた パーチーを
辞めようとは 言わなかった 太輔。
みつも フラついてるクセに
パーチー、パーチーと 嬉しそうにしてる。

太輔と みつが そうしたいなら
俺達が 反対する理由は ない。

みつと 俺達の間に 出来てしまった
とても浅いけど 見えない 溝。
触れられる事に 対して 未だに 残る 恐れ。
二人が それを 消そうと 手探りしてる。

それが 分かるから･･･

スタジオでの いざこざは 忘れて
今は 早く みつの 溝を消し去る事を･･･。



みつと 一緒に 飾り付けした ツリーに
赤とピンクの 光が ウインクしている。

みつが 退院して 家で 待機だった時に
少しでも 気持ちが アップしてくれれば と
買ってきた クリスマスツリー。




「ん！？ ヒロ、電話。 マネから。」

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