キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 3

84 K side 洗い流す ページ23

「カユい とこは
ありませんかー？
ぶつけて 痛い とこは
どこですかー ･･･ｸｽｸｽ//」

「･･･だ、だいじょ ﾌﾞﾃﾞｽ// 」(ｶｧｯ)


自宅の 風呂場。
太輔の 退院祝いに
メンバーから 貰った バスチェア。

今では すっかり 俺 専用みたくなってる
その椅子に 座って
俺は 太輔に 頭を 洗って貰ってる。


「ぁ･･･ 左腕。 また 青アザ なってる。」

太輔に 言われて 泡まみれの 腕を見る。

「･･･これ？」

ぼんやり 色濃くなった 箇所を
右手の平で 押さえる。

「そう。 すごく 痛そう。」

「言われるまで わかんねーくらいだし？
痛くは ないけど･･･ 目立つ？」

「んー･･･そだな。
アップんなったら 分かるかも。
袖まくらなきゃ 大丈夫でしょ。」

「･･･なら いーや。」

「･･･ヒロ ･･･目に 泡･･･ﾁｭｯ//」

「ぅお//」

「ぁ･･･口にも･･･ﾁｭｯ//」

「むﾝﾝｯ！･･･ ･･･ バカ///」





.



目を覚ましたら･･･ 病院だった。

じんわりと 脳に染み込んでくる 記憶。


クリスマス、パーチー、自宅。
倒れる、頭打つ。
病院、さのっち、検査･･･。

ニカ、泣く、いなくなる、俺？
点滴、眠る･･･俺。

既に 他のメンバーは 帰ってて。
朝に なってた。


そうだ。あん時･･･
千賀が《いなくなる》って 泣いてた時･･･
てっきり 俺が《亡くなる》って
泣いてるんだと 思ってた。

でも、いつまでも 帰ろうとしない
メンバーの前で
さのっちが 点滴を 始めた時、
あー、俺が《いなくなる》相談を
したいんじゃねーかって･･･単なる 勘だ。




でも、それから 太輔は 何も 言ってこない。
家に帰る タクシーの中でも
帰ってすぐに シャワーしてる 今も･･･。

やっぱ あれは 俺の 勘違い？
思い過ごし だった のか･･･。



だよな。
だって 俺、今 スゲー 調子 イイんだ。

ぶつけた頭は ズキズキ 痛いし
やっと 力が 入るようになった 身体は
動けば 確かに 重ダルい。

でも･･･なんてーの？
軽いんだな。 気分が。スッキリしてる。

ここんとこ 忙しくて
疲れが 溜まってたのが
倒れて 点滴と 休養を 足した お陰で
すんげー スッキリ 回復した感じ。


仕上げに ウチの シャワーで
汚れも 疲れも 緊張も･･･
綺麗さっぱり 流して･･･。


緊張 ･･･ 確か 俺･･･
触られんの 苦手に なってた はず。
それも へーきに なってる。
治ってる！！！




「太輔/// 早く 朝メシ 食おうぜｯ！」

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