キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 3

80 Y side も少し 1 ページ19

「ちょｯ// ヤメロって//

も、くすぐってーってばよｯ！
にかーいどーｯ！！」


マッサージと 称して
半ば イジメ の様相を 帯びてきた
ニカの《お触り》。

くすぐったい と 身を捩らせる みつ。
少し 手足が 動くように なったようだ。




みつを ベッドに 寝かせて すぐ。
佐野先生が 太輔を 連れて部屋を 出て行った。

検査の 結果なのか 何なのか。
何れにせよ ･･･
みつに 聞かせたくない 内容だってコトだ。


二人が 部屋を 抜け出したのは
皆んな 気付いてる。
モチロン みつ も。

誰も そこには触れず ひたすら普通を 装う。


「もー// にかいどー、ヤメロっての//
･･･てかさ、もう 皆んな 帰らねーと。
俺なら もう 大丈夫だし？

明日も 仕事じゃん。て、もう 今日 だぜ？
俺も 早く帰って 支度しねーと･･･

･･･ 太輔たち おせーよ な？」


チラリと 見えた みつの 不安。

部屋を 離れた 二人が 話してるだろう
自分の事。
気にならない はずが ない。



.
俺達だって･･･
太輔が いつ《決心》を みつに 伝えるのか。
･･･気になって 帰れるハズが ない。

今日の 昼から入ってる 仕事だって･･･
最悪 5人でって事になるかも 知れないのに。

5人 か･･･ 有り得ない な。アリエナイ。
6人 でも 有り得ない。

みつが 居なくなった時点で･･･
俺達が この世界で 頑張る･･･意味が ナイ。


それでも 仕事は･･･
待って くれない。


.
。。。。。。。。。

「おや？ 北山さん、
少し 動けるように なりましたか？」

そろそろ 待ちくたびれて
気まずい 雰囲気に なりだした頃。
佐野先生 と 太輔が カーテンを開けて
戻ってきた。


「さのっちー// 遅いー//
俺、もう･･･ 帰って いんだ よな？

ほら、その、仕事の 準備とか あるし？」

先生の 顔色を伺うように 話す みつ。


「はぁー･･･ 北山さん･･･そんな 冗談は
自分の足で 歩ける様に なってから
言ってください///


･･･ﾌﾌ// そんな 顔 しない。 大丈夫。
あと 1本、これだけ 点滴で入れて
残りの 検査結果が 出る頃には
嫌って言われても 追い出しますから･･･ﾌﾌ//」


佐野先生の 言葉に 安心したのか
されるがままに 大人しくなる みつ。

新しい 薬液が ポタポタ
テンポ良く 落ちていく。



「･･･ いつも さ ･･･悪りぃな･･･
皆んなに 迷惑ばっか 掛けて よ？

もう 大丈夫だし･･･ 帰れ？



も少 し ･･･ その う ち ･･･」

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