キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 3

74 N side 決心 3 ページ13

「･･･いい よ･･･」



ホントは ちっとも《いい》なんて
思ってない。

オレは まだまだ 皆んなと 一緒に いたいし
一緒に 走ってたい。
今まで オレ達の 前を 走ってた
みつに 並んで ･･･
みつを 支えて･･･
やっと 頼って貰える 仲間として
一緒に 走れるんだ と思ってた から。


でも ･･･


ガヤに 言われて･･･
ガヤが 言葉に 出したことで
突き付けられる 忘れたフリしてた 現実。

《･･･宏光の目が･･･見えてる うちに･･･》


そんなコト 言われたら
反対なんて 出来る訳ないじゃん///

オレだって みつには ずっと
笑ってて 欲しい もん。
笑って･･･ オレを《見てて》欲しい。

一番じゃ なくても 全然いい。
ガヤの 次でも･･･その次でも いいや。

仕事の 縛りが なくなったって･･･いい。
みつが 笑って オレを 見てくれるんなら。



.
「･･･はぁー。 どっちでも いーけど さ。
それって、みつに 聞いてから じゃないの？
本人抜きにして 俺らが どうこう
決めちゃうコトじゃ ないでしょ？」

呆れた 様に たまに ため息まで 吐かれて
カチンと きた。


「何だよｯ！ たまは 心配じゃないのかよ！
みつが･･･見え･･･見えなく なっても
へーきって ことｯ？」


「ニカ･･･それ･･･ マジで 言ってる？」

「･･･ ･･･ごめん。」



「･･･ はぁー･･･
俺は･･･ みつが そうしたいって 言うなら
･･･どっちでも いい。
ニカだって そうなんじゃ ないの？

みつが もう 疲れたって言うなら･･･
走るの 止める ･･･ 一緒に。

まだ 走りたいって 言うなら･･･
お尻 叩いてでも 走らせる･･･覚悟は･･･
ある つもり。


･･･ガヤは 違うかも 知んない けど･･･？」

たまが チラッと ガヤを 刺すよな 目で見た。




「俺･･･ みつが いなくなっちゃう なんて
･･･ 考えらんないｯ！！」


「ばっ！ 千賀ｯ// バカ言ってんなっ！
言い方 考えろって//

いなくなる訳 ねーじゃん！
･･･みつが いなく なる ワ ケ･･･」


ぁ･･･ 勝手に 涙が 流れてった。
ツーって。

こんなだから 俺、泣き虫って
･･･言われんじゃん ･･･ みつ に。

下を向いて 手の甲で 拭う。






.



.
「ニカ･･･おま･･･ また 泣いてんの？」


(！！？？)

聞き慣れた 声。
甘く 鼻にかかった
ちょっと 掠れちゃってるけど･･･

オレが 今 一番 聞きたかった 声。


.

「みつｯｯ！！」

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