キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

61 F side 緊急連絡 ページ30

「あっ// もチョット！
ヒロ！ もチョット 我慢して」

頭が 転がり落ちるんじゃないかって勢いで
宏光の 首が カクンと 後ろに 折れた。

「んー･･･ わぁって る ･･ て･･･」

(いやいや。アナタ 半分 意識飛んでるから//)



恒例の シャワータイム後の
ドライヤータイム。

宏光を ブランケットで
《みのむし》にして ソファに 座らせ
背もたれの 後ろ側から 髪を乾かす。


渉から《接触恐怖症》という
単語を 聞いた時は 血の気が失せたけど･･･

良かった･･･
思った程 酷くなくて。

渉と 佐野先生 と一緒に 留守番してる時は
発作を 起こして 見てられないくらい
悲惨だったんだ と 後から聞いた。

渉からは
『何で 太輔だと こんなスンナリ
受け入れて 貰えんだよ///』
なんて 恨みがましく言われたっけ。


《俺だけ》･･･
宏光が 唯一 俺だけを 受け入れて くれた。
この 事実を 心の何処かで 嬉しく思う
不謹慎な 俺が いる。

もし、俺が 今の宏光と 同じ様な状況に
なったとしても･･･
宏光だけは 絶対 受け入れるだろう
という 妙な 自信が 俺にもある。

(俺ってば どんだけ《宏光信者》よ･･･ﾌﾌ//)



･･･ そんな 俺の自己満は ともかく･･･

早く 元通りに なって欲しい。
今日一日だけでも 宏光の神経は
すっかり 疲れ切ってる。

メンバーも まだ宏光が 触れる度に
怯えてるのは 分かってる。
それでも いつも通りに 接してくれるのは
メンバーならではの 優しさ･･･。




(そう言えば 今日は イブ だったっけ･･･)

カウンターの 手前で 赤とピンクに
チカチカ光る ツリーだけが
クリスマス なんだぞ って 主張してる。




「･･･ヒロ･･･ 明日さ、
久しぶりに･･･パーチー やろっか？」

「んー･･･ いー ねー ･･･ パー チ･･･」


その返事を 最後に
いよいよ 本格的に 寝ると決めたらしい
《みのむし》は ソファの背もたれに
頭を預けたまま 動かなくなった。



まだ 夜の 10時だ。

そうと 決まれば･･･ｯ///！！

俺は《みのむし》を ベッドに運ぶと
早速 グループLINEで 連絡する。



『緊急連絡
明日 Mステ終わってから
パーチー どう？
時間 遅いけど。
クリスマスだし。』


早々に 返事が 上がる。

ニカ『モチ の ロン(^o^)o』
千賀『手羽先 持ってくー♡』
たま『おけ』
宮田『了解なり』
渉 『任せろ』


皆んなの 気持ちが 有り難い。
宏光の リハビリも 兼ねて 騒ぎたいんだ と。

分かって くれてる。

この小説の続きへ→←60 K side 合図

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す