キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜 2

48 K side 特別な ページ17

臆病な 俺の 心臓が
騒がしい･･･

《食いもん 美味かったか》
《部屋は 豪華だったか》


ゆっくり コッチに 近付いてくる
俺の《特別な人》に･･･
動揺を ごまかす為の
どうでもイイ 言葉しか 出てこない。


ソファに 背中を預けてる 俺の 尻に
膝先が 触れそうな 距離で
太輔の 身体が 降りてきて ･･･

(ぁ// ･･･ 太輔の 香り･･･//)

その瞬間 俺の身体は 大好きな 香りと
待ち侘びた 熱に 抱き締められてた。

待ってた、望んでた ハズなのに ･･･
触れた熱から 伝わる ゾワゾワが
その接点から 心臓に 向かって
泡立ち始めるのが 分かった。

「･･･んｯ// ﾊｯ ･･･ た ･･･ ﾊｯ//」


(クッソ/// なんでｯ！)

バレるな 俺！
気付かれるな！

ゾワゾワを 抑え付けようと すれば
徐々に 固くなってくる 俺の カラダ。

そんな俺を ･･･
腕を 緩めることなく
会いたかった と 熱を 伝え続ける 太輔。


「･･･ヒロだ ･･･ ヒロ･･･// ･･･」




.



ゾワゾワ が ･･･

ジワジワ に 変わって ･･･

触れた 熱が 固くなった カラダを
やんわりと 溶かしてく。



恐る恐る 腕を 伸ばして･･･俺からも 伝える。
《会いたかった》って。

「･･･ﾊｯ ･･･ た い ･･･ 太輔ｯ//･･･ おかえり」



。。。。。。。。。


「･･･うぇｯ// おぇｯ うｯ ･･･ げぇｯ//」


よこーさんが 晩メシ 作ってる間に って
薬を 飲んだ。
大丈夫かと 微かに 抱いてた 期待も 虚しく
やっぱ 襲ってくる ムカムカが ハンパない。

せっかく さっき 腹に入れた プリンが
身になる前に 全部 吐き出されちまって
後は もう 出すモンは 何も ない。


朝も 昼も ･･･
押し寄せてくる 吐き気が 治まるまで
独り 丸まって 乗り切った。
･･･ひとり で。


でも 今は ･･･


「･･･吐き気 キツいね･･･
でも･･･ もうちょっと ね？ ヒロ。
大丈夫 ･･･ 落ち着いたら ご馳走 食べよ？
･･･ん。少し マシん なってきた･･･ね？ 」


背中を 摩ってくれる《特別》な手がある。

ソファに 横になり
安心の 香りと 熱に 抱かれながら
ひたすら 吐き気が 治まるのを 待つ。

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