キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜

8 F side ペア ペア 2 ページ8

「もー// イイじゃんｯ！」

･･･ ･･･ ﾁｭｯ///

ブランケットに くるまったまま
呆れて 動かない 宏光の 額に 落とした
照れ隠しの キス。

みるみる 顔が 赤く染まってく ･･･

(あ、呆れてんじゃなくて･･･ 照れてたのか)


.



宏光を 待たせて 買い物する 店内。

私服や アクセ ･･･
見たい物、欲しい物は 色々 あるのに。

不思議と 目に付くのは 宏光のモノ。



･･･ 部屋着、少なかった よな。
･･･ バスタオルも 俺のが 断然 多いし。


宏光の為に と 買うのが 恥ずかしくて
俺の ついでに 買った風を 装う。
まぁ、《お揃い》に したかった って方が
正しい かも･･･。





「それで？･･･ヒロは 何 買ったんだよ？」

特に 欲しい物は ないから と
俺に ついて回る専門 だった 宏光が
唯一、 財布を出して 買い物した 店があった。


･･･ よっぽど 傍に行って やろうか と ･･･。


多分 ･･･ 下着を 買ったんだと 思う。
店に 入って
お目当ての 一画 に 辿り着くと
しばらく 棚の前を 右に 左に ウロウロ。

顔を 近付けたり 離したり。
ようやく 一つを 手に取って ･･･
穴が 開きそなくらい パッケージを 凝視。

首を かしげては 棚に 戻して
また別の パッケージを 手に取る。
繰り返される その行為に

･･･ あんまり 見てちゃ ･･･いけない 。

宏光を 視界に入れたまま
可能な限り 店の 奥に 位置をずらした。

俺の意思に 関係なく
勝手に 滲んでくる 目の前の 景色を
見逃さない様に するのに 苦労したんだから。




「ぅえ？ 俺は パンツ 買っただけだよｯ//
･･･ パー ンー ツｯ！！」

「見せて･･･ くんないの？」

「ｯ// バーｯ// 俺の パンツ 見て 嬉しいかよｯ//」

「･･･ﾌﾌｯ// ･･･ ざーん ねんｯ//」





その夜 。。。。

俺達は お互いの 体温を 確かめる 程度に
肌を 触れ合わせ ･･･

お互いの 身体に《シルシ》を 残した。



離れて 過ごす 夜が 寂しく ない ように。

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