キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜

5 K side 前日デート 3 ページ5

太輔が 選んだ 店は
やっぱ お洒落で 落ち着いてて
･･･ 料理も 美味かった。

俺の 希望が 叶えられた
小洒落た ランチは
しっかりと《肉》を取り入れた メニューで。

小ぶりの ステーキ と ハンバーグ。
色鮮やかな 野菜も こんもり添えられ。

揚げ物や スパイス系を 避けた
優しい 料理の チョイスに
太輔の 気遣いを 感じる。


.





そっから 車で 10分くらい走って
デカい ショッピングモール へ。

クリスマスの 装いで 赤や 緑に 華やかな
店並みを 太輔と 歩く。
そこ かしこに 腕組んだり 肩を抱いたりする
カップルが 自分達の 空間を 満喫してる。

(そこそこ 人が 多い方が バレねんだよな)


あそこまで イチャつきたい とは
さすがに 思わねーけど ･･･

車を 降りて 賑やかな 人通りに 出てから･･･
俺と 前を歩く 太輔とは
常に 一定の 距離を 保ってて･･･ 1メートル。

気安く 話が出来る 距離じゃあ ない。

スタジオや ドームなら
いつも 俺を 導く様に 引っ張ってくれる
左手も ･･･ない。

声も、手も ･･･
届きそうで 届かない 1メートル ･･･。


「･･･ ･･･ ･･･」



昨日の晩から
めっちゃ楽しみに してた のに ･･･。

さっき 食った ランチ
美味かった のに ･･･。


俺と 太輔の ･･･
デート ･･･ な の に ･･･。


次第に 俯く 頭は 下へ 下へと 落ちてく。
もう 前を歩く 太輔の 足元も
俺の 視界には 入らない。


こんな ･･･ こんな ハズじゃ なかった のに。


(期待 し過ぎだろ/// 多くを 望むな 俺///
せっかくの デート じゃんか ･･･)



･･･ トン ･･･

前行く人に 頭が ぶつかる。

「ぁ ･･･ すみま せ///」

「ヒロ// 行こ！」

顔を 上げれば ･･･ ぶつかった相手は 太輔で。
ニコって 笑うと 俺の 右手を
引っ張って 歩きだす。

(え！？ え！？ マズく ね？)


「た、太輔？」

「もぅ/// ヒロったら 危な過ぎる//
･･･ やっぱ 俺の手 ちゃんと 握ってて//

･･･ 大丈夫！ 誰も 俺達の事なんて
気にしてないって///

せっかくの デート なんだし ね？ ･･･ﾌﾌ//」


「ぁ ･･･」

俺が 勝手に 期待して
勝手に 気持ち 落としてたから ･･･//？


「･･･ ありがと、太輔。 先 歩け？
･･･も、大丈夫。
しっかり 後ろ ついてく から。 な？」



「･･･ ヒロ ･･･ 」

「ほれ！ 今日は オマエの 買い物に
来てんだからｯ// ･･･先 行け？」

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