キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜

28 Y side 間違ってはない ページ28

間違って ない。
伝言だと 彼のマネが
残した 言葉 ･･･ 正論だ。



《敵は 自分の中 しっかり戦え》



お陰で みつは 何か 自分の中で
切り替える事が 出来たように･･･見える。

･･･ 今 は。



でも そんな 一言で 全てが 解決するような
単純な事なら･･･

(とっくに 良くなってるって ･･･)




グループの 事、
仕事の 事、
太輔に対する 気持ちへの 葛藤や 悩み ･･･

あまりにも 多くの 事を
あまりにも 長い間
独りで 抱え込み続けた みつ。

･･･ そうさせてしまった のは ･･･

薄々 気付いていながら
見て見ぬ振りを 決め込んで
みつ を 先頭に 立たせ続けた 俺達 だ。
もちろん そこには 太輔も･･･入ってる。



(･･ 遅すぎた ･･･ んだよ な･･･)

みつ 独りで 自分の中に 溜め込んだ
諸々の《敵》を 倒すには･･･



( Gさん･･･遅すぎ たん です よ ･･･)



既に みつは 壊れかかってる。




.
だから ･･･

独りで 戦わせたりは しない。

たとえ みつ自身の 心の 問題だとしても
みつ 独りの せいには しない。
これから先 ずっと《敵》と戦う
みつに 寄り添って 支えていく･･･。

周囲から どんな目で 見られようと･･･
これが 俺達の カタチ。
みつを 手放すことなく
一緒に 走り続けたい 俺達が 選んだ カタチ。


。。。。。。。。。

「よこーさん、ちょい 俺の スマホ かして//」

みつの 声で 我に返る。



「アイツも 忙しんだろーし な。」

スマホを 受け取り 画面を 睨む様に 見てる。

《･･･ 電話で 声が 聞きたかったな》

俺には そう 聞こえるよ。みつ。



画面と にらめっこして もたついてる
小さな人 ･･･

「みっちゃん、俺が 打とうか？」

顔を 近付ければ

「み、見んなってｯ// だｯ、大丈夫だってば//」

真っ赤な 顔して スマホを 脇に 隠す。

(どーせ 後で 見られるの 分かってるクセに)



恋する JKみたいな みつの 反応に
自然と 上がる 俺の 口端。

「あー// はい、はい//
愛しの 太輔ｸﾝ に ヨロシク 伝えといて//」

「ばｯ！ ･･･ むぅー//
よこーさんの イ ジ ワ ルっ！」

ますます 顔を 赤くして
見上げてくる その 目に･･･

今度は 俺が 顔を 赤く した。

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