キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜

27 K side 自分の中に ページ27

《敵は 自分の中に》


たった半日 一緒に いただけの人 なのに･･･
その 言葉は 俺の 心を キツく 掴んで
離さなかった。


俺が この世界に 入ってからの事、
グループの 形が できてからの 色々、
《あの人》との 汚れた 記憶、
いつの間にか 恋愛対象と なってた
太輔に 対する 葛藤、苦悩 ･･･


原因、理由 は 挙げれば キリがない。

でも･･･ 今、俺が こうなってんのは･･･

見える世界に 霞が かかってしまった のも、
ちょっとした事で 動揺してしまう
ポンコツに なった のも･･･

結局は 全て 俺の 心に左右されてるんだ って
正面切って 諭された様に 思えた。

そこに 非難や、悪意は 感じられない。
ただ 俺の為に、俺を 思って 放たれた 言葉。


(･･･ スゲーな ･･･ G さん てば･･･ )



.

「G さんって ･･･ さすが ですよね///
やる事が カッコ良すぎや///

収録中も 北山くん のこと ずっと
気遣ってんの 分かりましたよー？

セットの階段で さり気に 手 差し出したり
気分悪そに してたら 背中 支えたり･･･。

ほんと、やる事が カッケーんだから//
俺も あんな風に デキる男に なりたいな//」


優馬が ホウｯ と 溜息ついた。


「いや いや ･･･また まさかの ソッチ とか？
みっちゃん･･･ もー 勘弁してくれよ･･･」

「ん？ よこーさん？ 何が ソッチ？ 勘弁？」


頭の上に ハテナが 飛び交う
俺と 優馬を 放置したまま
言いたい事の 意味が 分かったのか
クスクス 笑う さのっち。


「横尾さんも･･･
苦労が 絶えませんね･･･ﾌﾌ//

さぁ、そろそろ 点滴 外しましょうね。

せっかく ですから レモン 頂きますか？
ほんと、吐き気も 治まったし
顔色も 随分 戻ってますよ//

Gさん のお陰 ですね ･･･ 良かった･･･。」



.

「おしっ！ 何か パワー 漲ってキター！
レモン 食って 残りの 収録 頑張るわ！
てっぺん超えでも 何でも 来いｯ//」

ガバって 勢い良く 立ち上がって
フラって ソファに 逆戻りした 俺に、

「みーっ ちゃーんｯ// 無理 しなーい！」


速攻、よこーさんの お叱りが 飛んできた。



(そだ// 太輔 ･･･ )

太輔も 忙しいんだろう。
よこーさんに スマホを 預けてから 連絡ない。

この休憩が 終われば
収録が 終わるまで 連絡取れない かも。
この調子だと 深夜2時 回るとか
言ってたし ･･･。


「よこーさん、ちょい 俺の スマホ かして//」


(久しぶりに LINEでも するか ･･･)

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