キミが光 ひかりヒカル〜年の瀬編〜

14 Y side 本当のワケ 2 ページ14

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「？ 北山くん？
･･･ 北山くんｯ！！ 」


挨拶回り してくると
みつが 楽屋を 出て すぐ だ。

優馬の 叫ぶ声が 廊下に 響いた。



(みつｯ/////？？)

手にしてた ブランケットを 放り出して
廊下へ 飛び出せば ･･･

しゃがみ込んだ 優馬の 腕の中で
ガクガク 揺れてる 小さな身体。


「みっちゃんｯ！！」

(なに？ 何が 起こった？？！！)


「早くｯ// 中へｯ//！！」

背中から 聞こえた 佐野先生の 声が
混乱して 立ちすくむ 俺を 動かした。



「優馬ｯ！ 脇 抱え上げろｯ！」

俺は ガクガク暴れる 両膝を 抱え込んで
優馬と 二人で すくい上げる様に
みつを 楽屋へ 運び込んだ。



「ソファに 寝かせて！！

･･･北山さんｯ// 北山さんｯ// 」


先生が 頬を 叩きながら みつを 呼ぶ。

大きく 丸く開かれた 瞳は 細かく 揺れてるが
何も 捉えてないのが 分かる。

ガクガクと 揺れる 全身。 止まらない。

吸い込んだ 息を 吐く事を
忘れてしまったかの様に
ひたすら しゃくる 呼吸。



･･･ 突然 ･･･ 過ぎて ･･･ 頭が 回らない。

今さっき フラっと 出てったじゃないか･･･。

貧血 ？･･･ なんかじゃ ない。

嫌な汗が 背中を 伝う。



「横尾さんｯ//
ちょっと 押さえてて 貰えますか？」

先生の 言葉で また 動きだす。


「そう。 胸と ･･･ 左腕を ･･･ そう です//」

予想以上の 強い振動が 俺の腕を 押し返す。

可哀想と 思いながら
みつの 上半身を 俺の 上半身で 抑え込み
更に 力を込めた 両手で
みつの 左腕を 固定させた。

耳に 感じる みつの 呼吸に･･･
吐く息が ない。



「北山さーん･･･ 大丈夫 ですよ･･･
･･･もう 大丈夫。 すぐに 治まります。
･･･びっくり しただけ ･･･ 大丈夫。」


押さえ込まれた 左腕に 針が 刺されて
液体が 入っていくと ･･･
待つことなく みつの 身体が
くたり と 人形みたいに 力を 失くした。




「･･･ 横尾さん ･･･ 横尾さん！
もう ･･･ 押さえなくても 大丈夫ですから//」

言われて ハッ と 身体を 離す。
掴んでた 俺の 両手 ･･･カタカタ 震えてる。




「･･･ みっちゃん ･･･ 」


目の前の 小さな人に 何が 起こったのか。

聞こうとする その先 には 優馬が。

真っ青な 顔して 立ち竦んでた。

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