キミが光 ひかりヒカル〜尾張編〜

6 K side 乾き 2 ページ6

「北山さん、チョット･･･」


いつもの 楽屋。
俺の指定席みたくなってる ソファ。

まだ時間があるから 休んどけって
太輔に 半ば 無理矢理 押し付けられ
ソファに横になっていた･･･

(そうそう寝られるモンじゃねぇって)

呼ばれるままに 身を起こして
楽屋の外へと 向かう。

。。。。。。。。。

今朝･･･

あまりの 喉の乾きに 目が覚めて･･･

それから 昨夜 俺がどうなってたか･･･
ソファに横になり
ちびちびと コップの水を飲みながら･･･
太輔の話を聞いていた。
まぁ、想像はついたけど。

さのっちに 送って貰い 家に着いた時には
凄い熱だったらしい。
明け方近く、俺の熱が落ち着くまで
付き添って処置してくれた
さのっちが 帰ったのが ついさっき･･･だと。


「･･･熱 下がって 良かった･･･
･･･お粥作ったから･･･食べよっか。」

「･･･太輔･･･おま、寝てないんじゃ？」

喋った 俺自信が 驚いた//
(･･･声･･･カスカスじゃん!!)

「うわｯ/// ヒロ･･･ひどいね･･･
･･･声･･･枯れてる。」

いや、そんな事より･･･

「だから、太輔･･･寝たのかよって//」

いきなり塞がれる 唇･･･。
ﾁｭｯ// ･･･音を立てて離される 太輔の温もり。

「･･･もぅ、余計なコト喋らないっ//
大丈夫、俺も ちゃんと寝たから。

お粥食べて お薬飲んだら･･･
喉あっためて も少し寝てなきゃ･･･ね？」

確かに･･･
昼から レギュラーの収録がある。
こんな掠れた声じゃ マズい。

ここは 太輔の言う通りに･･･

小さ目の丼に 控え目につがれたお粥を
渋々･･･残さず食べる。

(太輔の視線が怖くて･･･
お残しなんて 出来ないっての//)


そのままソファで 喉に熱い蒸しタオルを乗せ
ひと眠りする。
二人で 一緒に シャワーを浴び･･･
慌しく 車に乗り込む頃には
俺のカスカスの声も ･･･
何とか聴ける程には マシになっていた。

。。。。。。。。。

「･･･何すかね？」

楽屋を出た 廊下で･･･
俺を 呼び出した 音声さんに聞く。

「あれ？ 北山さん、風邪ですか？」

「･･･いやー･･･マズイっすかね･･･」

「いえ、その程度なら･･･大丈夫でしょう。
･･･それより･･･
ちょっと提案が あるんですが･･･」

音声さんが 話す《提案》ってのに･･･
俺は 動揺を隠せなかった。。

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