キミが光 ひかりヒカル〜尾張編〜

29 K side 逃走 2 ページ30

鮮やかな緑のシーツに
覆われた ベッド。
同じく 緑色の布団。

その上に 寝転がる 俺とニカ。

セーターに 革のパンツで
寝るって設定 どうよ･･･なんて思っても
そこは 口には出さない。

「ニカちゃん 左腕伸ばしてー//
そうそう、そこに みっくん頭
乗せちゃおうか♪」

カメラマンさんの要求が
どんどん 悪ノリしてくる。

ま、仕事だからね。
どんな要求されても 俺はやる･･･だけ。
ニカとなら 全然 緊張もしないし。

いや･･･俺の頭を腕に受けて
ニヤけてるヤツが 横にいるわ。

「･･･みつー♡ 何だか 変な気分に
なっちゃうよねー//」

いや･･･仕事だ･･･二階堂よ･･･。

せっかくだから･･･と
俺の 右手首のバングルが写る様に
恋人繋ぎした 右手を
二人の 顔近くまで上げてくる ニカ。

バングルを 意識した瞬間･･･

「あー// みっくん、今の顔イイねー//」

･･･これは･･･マジ照れるヤツだ･･･。




順調に撮影を終えて 楽屋に戻る。

「ふー// 終わったー!!
･･･次、宮田と たまと 千賀だろ。
スタッフさん 待たすなよ。」

ソファに 身を沈めながら
次の3人に 声を掛ける。


ちょっと･･･ちょっとだけ 休んでから
衣装 着替えよ･･･。
そんな 俺の心を 読んだかの様に･･･

「･･･お疲れサマ。
･･･どう？ ･･･パーチーいけそう？」

「！！ よこーさん！たりめーよっ//
俺 めっちゃ楽しみに してんだからｯ!!」

慌てて 立ち上がり 衣装のニットを
脱ぎ始めようと すれば･･･

優しく肩を押さえられ
俺の身体は ソファに戻される。

「･･･そんな 急がなくても･･･大丈夫。
どーせ 俺と太輔が 終わらないと
帰れないんだし。
少し 休んどけば イイじゃん。」

更に 肩を押されて ソファに横になる。
いつの間に用意してたのか
ブランケットまで掛けられて･･･

スッと 首筋に手を差し込まれ

「･･･ん。熱 ナシ。大丈夫そうだね。
みっちゃん、寝ときな･･･ﾆｺﾘ//」


よこーさんの 笑顔は･･･魔法だ･･･
すぐに･･･眠た･･･く･･･な･･･る･･･

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