キミが光 ひかりヒカル〜尾張編〜

26 Y side 文字 5 ページ27

なかなか既読がつかない
最後の一つ･･･



『今日 撮影終わったら
久しぶりに パーチーしない？』



朝 7時を回ってから 送ったグループLINE。
早くから悪いか･･･と思いながら
買出しの 段取りを考えたら･･･早い方がいい。

。。。。。。。。。
ちょっと前なら･･･
都合のつくメンバーだけで
仕事終わりに どっかの店に寄って
軽く 飲んで 騒いで解散･･･だった･･･。

今は･･･
以前に増して･･･グループ全体が
みつを 中心に動いてる感が ハンパない。

外食で 食べれるメニューが少ないなら･･･
お酒飲んで 騒げないなら･･･
家で 皆で 別の楽しみを見つければイイ。

みつが そうしたい時は
いつでも 付き合う･･･そんなスタンスを
メンバー誰もが 共有してる。

(なんなんだろな･･･この不思議な･･･関係)

。。。。。。。。。

(未読)･･･誰だろ･･･
太輔か･･･いや、みつか･･･

もしかして また具合悪くなったのか･･･


昨日の 光景が瞼に焼き付いて
消えてくれない。
夜中に みつの夢を見た･･･
自分の叫び声に 飛び起きた。

『･･･ｯ/// みっちゃん!! みっちゃん!!』

ヘドロの様な 沼に溺れてる みつ。
夢の中の みつは 苦しそうに 手を伸ばして
俺に助けを求めてるのに･･･
何でか 俺の腕は 1ﾐﾘも動かないんだ･･･。


俺は･･･俺自身の為に･･･
メンバーで 集まる事を 提案した。

早く、そして少しでも長く･･･
みつの 元気な姿を見て 安心したい。
夢で 助けてやれなかった みつを
手作りの 料理で 喜ばせてやりたい･･･

･･･ ･･･俺の為に。



スマホ片手に 家事をしてると

ﾋﾟｺﾝ///♪

待ちかねていた 返信を知らせる音。

(･･･太輔だ)

誰かなんて 開ける前から 判ってた。
他のメンバーは もう読んでるんだから。
後は みつと太輔の
『了解』待ちなんだから。

そして･･･最近･･･みつの 返信は 滅多ない。
太輔の 返信で用が足りてるからな。


画面の 文字を確認すれば･･･
自然と 俺の気持ちが
浮上してくるのが 分かった。

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