キミが光 ひかりヒカル〜尾張編〜

20 K side 羽根 10 ページ20

「･･･ん･･･んﾝー･･･」

(･･･ウマそな匂い･･･)

肉の焼ける匂い･･･
それも この匂いは･･･
俺の大好きな ハンバーグじゃ･･･？



「ヒロ･･･!! 起きた？」

「あ･･･たいすけ･･･///･･･!!!!」

自分の出した 声に驚いた。
ガラガラに枯れてるｯ///

えとー･･････記憶を手繰る。

太輔は 出掛けてて･･･
よこーさんと 留守番してて･･･
昼メシ食ったら 寝てて･･･

太輔 帰ってきた？
今、何時だ？
俺 なんで こんな声 ガラガラ？


必死に 記憶を繋げようと･･･
ソファで 百面相中の俺に･･･

「･･･もぅ// ･･････良かった･･･ﾁｭｯ//」

ふわりと被さってくる 太輔･･･そしてキス。

「声･･･ひどいね･･･ｸｽ//」


「あのー･･･そろそろ エアコン 切ります？」

何でか 一人 汗だくの さのっち。

(待て･･･俺･･･また 何かやらかした？)

。。。。。。。。。

「まぁ･･･覚えてない位なら･･･却って 安心。
実は ちょっと心配して･･･
慌てて 来たんですからねっ//」

さのっちが いつもの様に 俺を茶化す。

テーブルに並ぶ ご馳走を前に･･･

よこーさんと太輔から
何で 俺の声が ガラガラなのか
説明を受けながら･･･

「･･･俺も･･･ハンバーグ 食いたい･･･」

「･･･仕方ないでしょ。
あんだけ吐いたんだから･･･ヒロは お粥。」

(･･･だから 覚えてないっての)

申し訳なさそうに笑う よこーさん。

「みっちゃんの分は 冷凍してあるから。」

俺の向いで 美味そうに
口いっぱいに ハンバーグを頬張る
さのっち･･････もう!! 帰れっ!!


スッと 俺の左に座る 太輔が立ち上がり･･･
寝室から 戻ってきた 手には
小さな 紙袋。

「ご機嫌ナナメの 恋人に･･･はい、これ。」

袋の中には 箱が二つ。

「今日はね･･･これ貰いに行ってきたの。
･･･一緒に行けなくて ごめんね。」

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