キミが光 ひかりヒカル〜尾張編〜

12 Y side 羽根 2 ページ12

「じゃ、キッチン借りるな」


コーヒーだけでも 煎れようとしていた
太輔を カウンターから追い出す。

･･･ご飯は･･･炊きたてがあるな。
冷蔵庫の 在庫をチェックする。

「みっちゃん、座っててよ。太輔も。
･･･すぐ作るからね。」

リビングの一角にある 対面カウンターなので
作業をしながらでも リビングの様子が
よく見える。
(･･太輔･･･考えて 部屋選んでんな･･･)


ほどなく･･･ワンプレートに乗る
味噌焼おにぎり、厚焼き玉子、シメジ和え。
味噌汁も付けた･･･ﾌｩ。

「うぉｯ/// やっぱ よこーさんだわ♪
待ってて 良かったー!! 」

若草色のソファに 目をクリクリに
見開いた みつの嬉しそうな顔。

3人で 遅い朝食を 済ませ
急いで みつには 薬を飲ませる。



「じゃ、俺、行ってくるわ。
夕方には 戻れると思うし。

ヒロ･･･渉の言うこと ちゃんと聞いて
待ってて･･･ ･･･ﾁｭｯ//」

(もー!!･･･俺が 恥ずかしいってのっ//)


愛車のキーを片手に
太輔は 玄関を出て行った･･･。




さて･･･
少年みつ には･･･少し寝て貰いましょうか。

リビングの 若草色の 大きなソファ。
これも･･･いつでも みつが ゆったりと
横になれる様に チョイスされてるのが
よく分かる。

ここなら･･･目が届くもんな･･･太輔。


次のライブについて 話がしたい と言う
みつを ソファに横たわらせ･･･
置いてあった ブランケットを掛ける。


「今度のドームの ステージさ･･･
まだ配置確認できてないんだけど･･･
よこーさん、もう確認した？」

ふんふんと･･･軽く受け流す。

「結構、アリーナ席が近いみたいで･･･」

ふんふん･･･。

「･･･よこーさん･･･聞いて･･･るぅ･･･」

ふんふん･･･。

「･･･よこー さ･･･ ･･･た い ･･･す･･･」



･･･やっと 寝てくれたよ。

そっと カウンターへ行き
昼ご飯の 仕込みにかかる。
みつ の喜ぶ顔を 思い浮かべながら。。

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