キミが光 ひかりヒカル〜尾張編〜

2 K side 再始動 1 ページ2

昨日の朝から
俺達に付き合ってくれた
さのっちのバンを 見送って･･･

かろうじて ライブの熱が残る 楽屋へ。

やり切った!! ･･･って ･･･
一度 張り詰めた 糸が
切れてる感が否めない･･･俺だけかな。

(引き締めてかないと･･･)


ガチャ///

「あ!! みっちゃん// おはよー。太輔も。」

いつも早い よこーさん。

「京都 どうだった？ 楽しかった？」

太輔に促され ソファに落ち着く。

「おー!! 無理言って オフ貰って ･･･
迷惑掛けたよな。ありがとな。」

「･･･どういたしまして。
俺は みっちゃんが元気なら それが一番!!」


ガチャ///

「うわー♡ みつー// 元気だった？」

ニカと千賀が 入って来る。
急に 騒がしくなる楽屋。

「元気だったって･･･
おとといも 仕事で会ってるじゃん。」

「･･･今回は お土産･･･あるよね？」

うげ// すっかり忘れてた。
この前 京都行った時も
お土産、お土産って 煩かったんだった//

「･･･ニカ、すまん。
･･･ポッキリ 忘れてたわ･･･」

「もー// みっちゃん達
時間なかったんだから。言わないのっ//」

よこーさんの フォローが有難い。


「なになにー？ おみや ないってー？」

フラリと楽屋に入ってきた たまが
会話に加わる。
･･･当然、宮田も一緒･･･だわな。


(揃ったな･･･)

今日は急遽決まった 追加公演の
初めての打ち合わせ。
一度 終わったつもりでいる気持ちを
上げて･･･ライブが一ヶ月先だ。

ホント、気合い入れ直さないとな。


「じゃ･･･揃ったところで･･･」

よこーさんが 紙袋を持ち出してくる。

「まずは 腹ごしらえしなきゃ。
みっちゃん、力入り過ぎ。抜いて 抜いて。」

うへー// 何で 俺の考えてる事 判るんだろ。
よこーさんに 手渡された
ラップに包まれた黒い塊･･･《おにぎらず》
クソー♡ 俺の胃袋まで 読まれてるわ。

「あ、食べたら お薬ね//」

そーゆートコ･･･グループの母だし。


太輔が よこーさんに 何かぼそぼそ
話し掛けてる。
チラっと よこーさんが 俺を見る。

何なに？ 二人して 何ですか？

「みっちゃん、良かったね･･･。
右手、抜糸したんだって？」

なんだ、その事か。

「おぅ!! ありがとな。もう完璧 治ったわ//」

赤いバンダナの右手をヒラヒラさせる。
まだ ちょっと傷跡がエグいけど･･･。

3 K side 再始動 2→←1 K side 糸

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す