15 F side オフ(診断1) ページ15
ホテル並の 診察控え室を後にし、
地下に停めてある 車へと向かう。
「疲れてない？」
かなり優遇された 対応ではあったが、
数々の検査を受け
先生から 診断結果を聞く頃には
夕方に 差し掛かっていた。
北「大丈夫。それより･･･腹減ったな･･･ｸｽｯ」
「ﾊﾊｯ// 昼抜きだもんな。
食欲あるなら 安心だ。
渉が ご馳走作って 待ってるってさ。」
ﾊｯ!! と肩をすくめて 俺を 見上げる 宏光。
そして 小さく頷いた。
北「これからの事も 相談しないと だな。」
助手席に 身を埋めた 宏光。
ｽｩ･･･ ･･･すぐに眠りに 引き込まれた。
( 宏光//// ･･･ )
躰が震えるような 愛しさが こみ上げる。
。。。。。。
ｶﾁｬ･･･
医「たいへん お待たせしました。」
今日一日、ここの住人かというくらい
俺が占拠していた 診察控え室。
俺と 宏光に 向かい合わせのソファへ
腰を下ろし･･･ ﾆｺﾘと笑った。
医「お二人の お仕事について
僕は詳しくないのですが･･･
きっと、僕達が思っている以上に
かなり ハードなんでしょうね。」
40歳前くらいだろうか。
診察だけでなく、様々な検査にまで
ずっと 宏光に付き添ってくれていた先生が
話し始めた。
医「今の 北山さんの状態は
非常に 落ち着いておられますし、
一応、普通の生活が出来るかと 思われます。
ただ、いつ、昨日の様な状態になるか･･･
北山さん、
今も 視界が ぼやけた感じじゃないですか？」
北「･･････ぇえ。･･･まぁ。」
(えｯ!! )
医「これ、と原因の断定はしづらいですが
長年の疲労、ストレスの蓄積からくる、
精神的要因が 最も大きいかと。
緊張や、興奮･･･
あ、激しい踊りもされるんでしたね。
そういった理由から、
急激に 血圧が上がりやすくなっています。
頭痛、吐き気を 引き起こす訳です。
･･･視力に関しては･･･
眼底圧が 急激にあがる事に、
精神的な 理由も加わっているようですね。」
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作者名：来蜜
| 作成日時：2016年9月26日 14時
