12 F side オフ(病院) ページ12
通常の診察時間よりも かなり早い時間。
都内にある、大病院の診察控え室。
誰もが通される部屋ではない事がわかる、
ゆったりとした革張りのソファ。
小さな冷蔵庫や、テレビまである。
(ちょっとした ホテル並だな)
マネージャーに頼んで 手配して貰った病院は、公の好奇心に 曝される心配なく・・・
優しい笑顔の看護士さんに案内された この部屋で、診察を待っている。
看「もうしばらく お待ち下さいね。」
「・・・ありがとう ございます・・・」
看「いぇ//// ・・・あのぅ〜・・・藤ヶ谷さん?
ですよね??
てっきり、マネージャーさんかどなたかかが付き添って来られると 思ってたもので・・・
驚いて 失礼な事を伺って すみません///」
「いえ!! ・・・ 北山を 宜しくお願いします。」
昨夜。。
・・・・・・・・・・・・・・・
久しぶりに入る 北山のマンション。
スパイシーな柑橘系の香り、、北山の香り。
北「・・・・・・色々、ありがとうな。」
俺から受け取った 荷物をソファの横に置き、キッチンへ向かおうとする 北山の腕を取り・・・ソファへ 座らせる。
向かい合うように 床に ひざまづく。
膝の上で組まれた手に、俺の両手を重ねた・・・
昼間の 辛そうな 怯えた様子は 消え、
不思議と 落ち着いて いる。
(・・・きたやま・・・ きたや ま ・・・・・・
・・・ひろ みつ ・・・ ひろみつ、ひろみつ///)
頭の中で 繰り返される《ひろみつ》に
俺の心も 穏やかだった。
北「・・・俺、大丈夫 だから・・・」
ぽつり、ぽつり
宏光が 話し始めた。
去年の夏あたりから、体調に異常を感じ始めた事。
頭が重く、疲れがなかなか取れない。
激しく動いたり、極度に緊張すると、視界が ぼやける事がある。
しかし、今日の様に、右目に光を感じなくなったのは 初めてだと・・・。
最初は、何が起こったのか 自分でもわからなかった らしい。
北「・・・今は、もう、大丈夫なんだぜ?
藤ヶ谷の顔も バッチリ見えてるし// フフ」
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作者名:来蜜 | 作成日時:2016年9月26日 14時