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智「そっか、残念だね、久しぶりに会えて嬉しかったのに」
『すみません、明日は学校もお休みですのでゆっくり休むようAさんにもお伝えください。』
階段を降りてもう一度玄関に向かう。
玄関に続く廊下にはたくさんの絵が飾ってある。
智「一応まだ美術教師だからねーふふ」
俺の視線の先に気づいたのか聞いてもいないことを教えられる。
興味も、ないのに
『そうなんですか』
智「奈津子から聞いてない？」
『いえ、そういう話は全くしないので。』
智「そっか、でも本当に、会えて嬉しかったよ。」
玄関の扉に手をかけ、外の風が舞い込む。
『…では失礼します。』
そこから立ち去ろうと背を向けた時
智「ねぇ櫻井くん、あの子、びっくりするくらいそっくりだよねぇ、でもいい風に育ったと思わない？自慢の娘なんだ。よろしく頼むね。」
最後の一言は、
娘の教師に言っているのか、俺に言っているのかわからなかった。
ｽｯ
一礼だけして扉を閉めた
ーーーーーー「でも全然違うんだよ」
最後の一言は聞こえなかったが。
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ただ、あの人は俺を覚えていた。
忘れてもらっていた方が気が楽だった
ﾋﾟｯ
車の鍵を開けて運転席に乗り込む
助手席に微かに残るあいつの匂い
ただのガキ1人に
ただのガキ1人
『ちっ、むなくそわりい』
携帯を手に取り、いつものごとく腐れ縁の女に電話をかける
ﾌﾟﾙﾙﾙーﾌﾟﾙﾙﾙー
ﾌﾟﾂ「なに、球技大会終わりで疲れてるんだけど」
『おい奈津子、飲みに行くぞ』
奈津子「はぁー？むり疲れたって言ってんでしょ」
『半分てめぇのせいもあるからこい』
奈津子「意味わかんない、『大野智』
奈津子「っ………」
『車だからお前んちでいいな、泊めろよ、明日休みだし』
奈津子「はっちょっむりだよ急に」
『なんだよ、男でもいんのか、所詮お前も俺とおんなじだからな』
奈津子「はぁ、いないけどさ」
『じゃ、酒とつまみは買ってくから、じっくり話を聞かせてもらおうか』
奈津子「あっちょ！！」ﾌﾞﾁ
行き慣れた道にナビも設定する必要もなくエンジンをかけアクセルを踏んだ。
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ほのぼの(プロフ) - 更新楽しみにしています (2021年4月24日 10時) (
レス) id: 4fea01553b (このIDを非表示/違反報告)
ユウキ - もうキュンキュン！続編楽しみにしています。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: 83c8412582 (このIDを非表示/違反報告)
nara(プロフ) - みかんさん» みかんさんありがとうございます、なんとか皆さんにドキドキしていただけるような作品になるよう頑張ります！ (2020年5月17日 6時) (レス) id: c63e5f2293 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 毎日ドッキドキです (2020年5月16日 16時) (レス) id: 45b61c76f6 (このIDを非表示/違反報告)
nara(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん、ありがとうございます、コメント本当に嬉しいです！がんばります！ (2020年5月16日 0時) (レス) id: c63e5f2293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nara | 作成日時：2020年5月14日 22時
