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『おい、起きろ』
A「スゥーースゥーー」
ちっ、これだからガキはめんどくせぇ
いいのはハリのある体だけだな
やめるなとかいった割にいきなり寝やがって
あながち本当に他の女とは別物かもな
つーかいくら高校生でも一杯でこれってもう一生飲ませられねーな
さっきまであんな顔してたのに、静かに寝息を立てるこいつが恨めしくて仕方ない
一丁前に酒飲んで大人ぶりやがって
あの赤く火照った肌にうるんだ瞳、俺にすがる甘い声
『…全部おんなじなんだよ、むかつく』
視線を窓の外に移すと、
"大野"
と書かれた表札の一軒家がみえる
『はぁ、たく1日に何回担がせる気なんだよ』
携帯を取り出し、クラスLINEに打ち上げに行けなくなったことを伝える。
まぁもともとすぐ帰る予定だったけどな
車の外に出て、完全に潰れているこいつの肩を担ぎ背中に乗せる
『なんでお前は…今になって俺の目の前に現れたんだよ…』
誰に投げかけても答えのない質問を1人でに呟いて足を進める。
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
左でこいつを担ぎながら片手でインターホンを押す。
こじんまりとした一軒家だ
なんともあの人の家らしいまるで絵本から出てきたみたいだ
ﾌﾟﾂ「はーい」
しばらく沈黙だった機械の中からもう忘れかけていた声が聞こえる、でもあの人はきっと俺のことなんか覚えていない。
『あ、夜分に申し訳ありません、わたくし娘さんの高校の教師で櫻井と申しますが、』
そこまで言ってバタバタと中から足音が聞こえた。
ｶﾞﾁｬ
と扉が開く音がした。
智「あ、櫻井くん？」
『っ…大野先生』
別に覚えておきたいわけじゃなかった、
なのにどうしても忘れられなかった顔が目の前にある。
智「久しぶりだね、櫻井くん、奈津子から先生になったとは聞いていたけど、まさか君の母校にいたとは、」
あのむなくそわりいくらいな柔らかい雰囲気が変わらずそこにある。
わかっていたけど、いざ目の前にするとやっぱり強えな
『お久しぶりです、大野先生、お変わりないですね、奈津子と未だに連絡を取られるんですか。今年から転任で僕もびっくりです。』
それでもやっぱり17年という時は大きい。
俺だってあの頃のままじゃない。
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ほのぼの(プロフ) - 更新楽しみにしています (2021年4月24日 10時) (
レス) id: 4fea01553b (このIDを非表示/違反報告)
ユウキ - もうキュンキュン！続編楽しみにしています。 (2020年5月20日 21時) (レス) id: 83c8412582 (このIDを非表示/違反報告)
nara(プロフ) - みかんさん» みかんさんありがとうございます、なんとか皆さんにドキドキしていただけるような作品になるよう頑張ります！ (2020年5月17日 6時) (レス) id: c63e5f2293 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 毎日ドッキドキです (2020年5月16日 16時) (レス) id: 45b61c76f6 (このIDを非表示/違反報告)
nara(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん、ありがとうございます、コメント本当に嬉しいです！がんばります！ (2020年5月16日 0時) (レス) id: c63e5f2293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nara | 作成日時：2020年5月14日 22時
