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「ありがとね、また来ておくれ！」
『ありがとうございます』
Aは買ったばかりの食材をカゴに入れ、次の目的地へと向かう。
『今晩はカレーかな』
後必要なの野菜だけ。熊徹は２、３日いないと言っていたのでそんな量は多くなくていいだろう。
『家事をする人が他にもいるって楽だなぁ』
ふと、今朝の出来事を思い出す。
珍しく早起きしてバイトの為に家を出た熊徹を見送った後、起きてきた九太。昨日の修行の事で落ち込んではいないか心配していたが、意外と大丈夫で"弟子"は何をするかについてAは質問された。とりあえず自分がしてきた事を教えた。
今頃家では九太が掃除や洗濯をしているだろう。
猪「ん、もしやAか？」
『猪王山？久しぶり！』
声を掛けられ振り向けば何人もの弟子を引き連れた猪王山がいた。
猪「帰って来ていたのか」
『そう、昨日帰って来たところ』
猪「旅はどうだった」
『色々勉強できて楽しかったよ。それに、お母さんの実家に挨拶行けたし』
猪「そうか・・・」
フッと暗くなる猪王山の表情。
Aの両親は、Aが8歳の時に亡くなっている。孤児になったAを見つけ引き取ったのが熊徹。当時から猪王山もAの事を気に掛けていた。
だから今もAを思っての表情なんだろう。
『私は大丈夫だよ。それにしても猪王山は忙しそうだね』
猪「皮肉めいたものに聞こえるぞ？」
『だって、熊徹は寝てるか食べてるか修行してるか。あ、あとたまにバイトか』
熊徹と猪王山は正反対。でも熊徹は熊徹で良いところが沢山あるのは知っている。
猪「今からでも私のところに弟子入りするか？」
『んー、面白そうだけど遠慮する。私がいなくなったら熊徹もっとだらけちゃうもん』
猪「はは、そうだな。まぁ、暇があれば昔のように家に来るといい」
まだ旅に出る前。猪王山の家に訪れ美味しいお菓子を食べさせてもらったりしていた。あの頃はお菓子目当てで家に行っていたようなものだ。
『一郎彦と二郎丸は元気？』
猪「あぁ。だが、最近は忙しくてあまり話せてないな」
『二人共お父さん子なんだから構ってあげないと拗ねちゃうよ』
猪「そうだな、時間を作るようにしよう。Aも相手をしてやってくれ」
『分かった！じゃあ、またね。お仕事頑張って』
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むー(プロフ) - すみません。ご指摘ありがとうございます。 (2018年8月2日 12時) (
レス) id: 7924ee75a1 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です (2018年8月2日 7時) (レス) id: 0b0428954e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むー | 作成日時：2018年8月2日 2時
