PGなキミを、レンタルしたいっ！！【黒子のバスケ】

＊ゲスデレ彼氏　ー３ー ページ24

貴「！！？」




　
　は、花宮さん……
　今何て言ったんですか





花「あーあ……もう最初くらいは良い人を演じてやろうと思ったけどな。もう面倒くせぇ」


貴「はい！？」


花「フハッごめんね？俺君が思っている理想の彼氏にはなれないかもしれないなぁ」


貴「…………」









　さっきまでの爽やかスマイルはどこへ行ったの
　か、今の花宮さんはニヤリと黒い笑みを見せて
　いる



　……悪魔スマイルだ。じゃなくて！！








・







　
花「はははっ！！まるで信じていたものに裏切られたかのような……その表情すごくいいな」


貴「んっ！？」





　手で顎を掴まれ、無理やり上を向かされすぐ
　目の前に花宮さんの顔がドアップで映る



　……近くで見れば見るほどかっこいいんだけど
　今はそんなこと考えられる余裕がない






貴「離して下さい……っ！！」


花「嫌だと言ったら？それに俺Aの彼氏なんだろう？」


貴「や、やだ…っ！！」






　少しずつ距離が近くなってきて抵抗しようにも
　花宮さんの力が強すぎて動けない




　どうしよう……私このままキス、されちゃう の？







・








花「…………なーんてキスすると思ったか？バァカ」





　手の力が弱まり、そして離される



　その瞬間私は腰が抜けて床にへたり込んでしま
　った





花「は？これくらいで腰抜かすなんて……ダッサ」


貴「……うるさいです」


花「だけど実際そうなんだから仕方ねぇよな」







　
貴「…………っ」




　
　目からじわりと涙がにじみ出てきて視界がぼや
　ける


　最悪だぁ……なんでこんな人をレンタルしてし
　まったんだろう

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