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茜色ノスタルジー/木.更.津.淳 ページ1

「あ、Aちゃん。まだ居たの?」


先輩のこと待ってました、とは言えず、曖昧に頷いた。その手に握られた赤いハチマキと白い手袋。あの時の感動が、まだ、冷めやらない。彼のローボレーが、コートの地面に落ちる、あの瞬間が、熱気が。




「……凄かったです。私、テニスのこととか、何も知らなかったんですけど、」

偶然、というか。ただの委員会が同じだけの先輩。落としたプリントを拾ってもらった、なんて些細すぎるキッカケで話すようになって。
そして、今度の試合、見に来なよ、という誘いを受けた。テニスの知識など微塵もない私は、不安ながらも、彼のテニスをする姿見たさに負け、こうして今日、会場に足を運んだ。




「うん、ちゃんと見ててくれたみたいだね。良かった」
「そ、そんなの当たり前です!……見に行くって、言いましたから」
「クスクス、そうだったね。ありがとう」


彼は悪戯に、にこりと笑う。いつもの笑顔だ、と安心したかった。
控えめな笑い声も、優しい話し口調も、いつもと何一つ変わらなくて、すぐそこにあるのに。でも、何だか遠い、そんな気がした。



コートにダブルスとして立つ姿は、私の知らない彼。確かに、その顔は彼だ。でも、その背中が、──パートナーと拳を合わせるあの背中が、まるで別人のようで、遠くて。

少し、寂しかったのかもしれない。……理由なんて考えられないけど。





「……ねえ、Aちゃん。試合見てて、楽しかった?」
「はい。先輩の……ローボレーって言うんですよね。見てて、すごく──」
「ウソは駄目だよ」
「……え、」

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紫梦(プロフ) - メロンさん» 作業用に仁王君の曲探してたら見つけました。とても良い曲でした!笑 ほんとにリクエストに沿えてるか不安でしたが、そう言って頂けて嬉しいです。リクエストありがとうございました!よろしければまたリクエストお願いします。 (2018年8月31日 22時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - Fake聞きながら、描いたんですね笑。可愛かったです!リクエストありがとうございました!また、機会があればよろしく御願いします! (2018年8月31日 22時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 了解です!できるだけご期待に添えられるように頑張ります。少々お時間頂くかもしれません…! (2018年8月26日 8時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)
メロン - 紫梦さん» では、お言葉に甘えて…。初で奥手な仁王くんがみてみたいです~(^w^) (2018年8月26日 2時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
紫梦(プロフ) - メロンさん» 世界観だなんてそんな…!私には勿体ないくらいの褒め言葉です…ありがとうございます!仁王くんですね、了解致しました!なにか設定やシチュなどのリクエストあればお願いします〜前の仁王君と被るといけないので! (2018年8月25日 21時) (レス) id: 231b2007bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫梦 | 作成日時:2018年7月31日 21時

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