mission82 ページ3
朱桜司side
時が止まったように静まり返ったその空気の中、最初に口を開けたのは鳴上先輩だった。
鳴上「凛月ちゃんが…アタシ達Knightsを裏切ったっていうこと…?」
朱桜「そういうことになりますね。」
瀬名「いや、違う。くまくんは俺たちKnightsを裏切ってはいない。」
瀬名先輩のその発言に私と鳴上先輩は目を見開く。
鳴上「泉ちゃん、凛月ちゃんが裏切ったこと信じたくない気持ちは分かるけどさすがにこの状況で裏切ってないなんて…」
月永「…いや、瀬名の言うことは間違ってない。」
朱桜「どういうことですか、leader。」
この状況でも凛月先輩が裏切っていないと言い張る2人に私と鳴上先輩は違和感を抱いていた。
月永「それは…」
瀬名「要するに、くまくんは元々俺達の仲間ではないってこと。…レオくんが2人に説明しておかなかった事が仇になったね。まぁ、言って置かなかった俺も同罪だけど。」
言い淀んだleaderの代わりに瀬名先輩が私の説明に答えてくれたが、やはり私の頭は未だに混乱している。
鳴上「どういうこと…?それって…凛月ちゃんが元々怪盗Knightsのメンバーじゃないみたいな言い方じゃない…!」
月永「…そうだ。リッツは元々Knightsのメンバーじゃない。怪盗Knightsの協力者ってだけだ。」
瀬名「…くまくんは元々自分の目的のためにKnightsと協力してくれていただけに過ぎない。色々あって、衣食住を提供する代わりにKnightsに協力してくれてただけ。」
瀬名先輩がそう言い切ると、この場にはしばらく大きな沈黙が落ちた。
しばらくすると、leaderが剣を持ち直し、凛月先輩の部屋だったものから出ていこうとする。
鳴上「王様?どこへ行くの?」
月永「……"レイ"のとこ。」
"レイ"…?
誰かわからず、瀬名先輩の方に視線を向けるが、瀬名先輩も"レイ"が誰だか分からずに首を傾げている様子。
瀬名「誰、それ。」
瀬名先輩が聞くがleaderはその質問には答えずに歩みを進めた。
そして、1度だけ立ちどまりこう言った。
月永「Aは必ず取り返す。…しばらく、アジトには戻らないから。」
それだけ言うとleaderは風のようにその場から去ってしまった。
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リューゲ(プロフ) - yudukim0110さん» 励みになります!頑張ります! (2023年1月8日 4時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - 凛月くんが安定のかっこよさ🫶紅郎さん敵だけどかっこいいんだよな、惚れちゃう。いや毎回終わるタイミングが完璧なんですよ!続き楽しみにしてます😋 (2023年1月7日 21時) (レス) @page30 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @yudukim0110 コメントありがとうございます!!こんな駄作を面白いと言って貰えてとても嬉しいです😭紅月は強者として出したかったんです😊凛月君の夜型個性は消しちゃいましたが吸血鬼っぽく見せれるように頑張ります😊 (2023年1月6日 0時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
yudukim0110(プロフ) - ここで紅郎さんが来るか。。!毎回面白くて尊敬です🫠はい、吸血鬼っぽいです。。。(笑) (2023年1月5日 19時) (レス) @page29 id: 114e667087 (このIDを非表示/違反報告)
リューゲ(プロフ) - @ひーちゃん ありがとうございます!更新の励みになります!!これからも頑張ります! (2022年11月27日 18時) (レス) id: ab9e6bad9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リューゲ | 作成日時:2022年11月27日 17時