検索窓
今日:5 hit、昨日:22 hit、合計:23,727 hit

mission45 ページ6

youside




なるちゃんがリビングから出た後、私はずっと考え込んでいた。


(どうすれば…司くんをKnightsに留まらせれるんだろう…)


司くんは、責任感が強い子だ。
だからこそ、今回の件に責任を感じてしまってる。
怪盗Knightsとしての顔を見られてしまうことはこれから怪盗をやっていけないかもしれないということにも繋がる。

最悪指名手配だ。


(姫宮桃李に賄賂を渡して口封じ…?いや、そもそも姫宮はお金持ちだからお金はいらないよね…じゃあ脅迫して口封じ…も無理だよね、凄い執事がいるみたいだし。あとは…)

良い手が浮かばずに悶々と考えていると…


瀬名「…あんたまだ起きてる訳?今3時なんだけどぉ?」


A「泉さん…」


リビングの扉から、泉さんが顔を覗かせた。


瀬名「夜更かししないでって言ったよねぇ?」


A「あ、ごめんなさい…」


ふと、私は包帯が巻かれている泉さんの腕を見つめた。

その視線に泉さんも気づき、口を開く。


瀬名「…あんまり見ないでくれる?」


A「すみません…」


瀬名「…あんた、さっきから謝ってばっかだよぉ?」


A「う…」


泉さんは無言で椅子に座ってこう言った。


瀬名「なにか考え事があるんでしょぉ?お兄ちゃんに相談してみなよぉ?」


A「泉さんは私のお兄ちゃんじゃないです…」


瀬名「生意気な事言わないでくれる?ちょーうざぁい。」

そして、ぎゅうっと頬を強くつねられる。


A「い、痛いです!」


瀬名「だったら辛気臭い顔してないで笑いなよ。…あんた、俺たちが攫った時みたいに顔死んでたよ?」


A「うぅ…」


つねられていた頬は解放されたものの、まだヒリヒリと痛む。


瀬名「どーせ、かさくんのことで悩んでるんでしょ?」


A「…はい。」


そう答えると、瀬名泉さんは以外な一言を口に出した。


瀬名「…あのさぁ、なんであんたがそんな悩む必要があるわけ?」



A「え?」






·

mission46→←mission44



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
122人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リューゲ | 作成日時:2022年8月1日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。