mission45 ページ6
youside
なるちゃんがリビングから出た後、私はずっと考え込んでいた。
(どうすれば…司くんをKnightsに留まらせれるんだろう…)
司くんは、責任感が強い子だ。
だからこそ、今回の件に責任を感じてしまってる。
怪盗Knightsとしての顔を見られてしまうことはこれから怪盗をやっていけないかもしれないということにも繋がる。
最悪指名手配だ。
(姫宮桃李に賄賂を渡して口封じ…?いや、そもそも姫宮はお金持ちだからお金はいらないよね…じゃあ脅迫して口封じ…も無理だよね、凄い執事がいるみたいだし。あとは…)
良い手が浮かばずに悶々と考えていると…
瀬名「…あんたまだ起きてる訳?今3時なんだけどぉ?」
A「泉さん…」
リビングの扉から、泉さんが顔を覗かせた。
瀬名「夜更かししないでって言ったよねぇ?」
A「あ、ごめんなさい…」
ふと、私は包帯が巻かれている泉さんの腕を見つめた。
その視線に泉さんも気づき、口を開く。
瀬名「…あんまり見ないでくれる?」
A「すみません…」
瀬名「…あんた、さっきから謝ってばっかだよぉ?」
A「う…」
泉さんは無言で椅子に座ってこう言った。
瀬名「なにか考え事があるんでしょぉ?お兄ちゃんに相談してみなよぉ?」
A「泉さんは私のお兄ちゃんじゃないです…」
瀬名「生意気な事言わないでくれる?ちょーうざぁい。」
そして、ぎゅうっと頬を強くつねられる。
A「い、痛いです!」
瀬名「だったら辛気臭い顔してないで笑いなよ。…あんた、俺たちが攫った時みたいに顔死んでたよ?」
A「うぅ…」
つねられていた頬は解放されたものの、まだヒリヒリと痛む。
瀬名「どーせ、かさくんのことで悩んでるんでしょ?」
A「…はい。」
そう答えると、瀬名泉さんは以外な一言を口に出した。
瀬名「…あのさぁ、なんであんたがそんな悩む必要があるわけ?」
A「え?」
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作者名:リューゲ | 作成日時:2022年8月1日 20時