5人の怪盗と生きる宝石 第1幕 【あんスタ】

mission3 ページ7

瀬名泉side




レオくんと共に館から逃げ出すと、腕の中にいる人物がやけに静かなことに気がついた。


レオ｢なぁセナ！そいつ気絶してるぞー！｣


瀬名｢…みたいだねぇ。｣


器用にも俺の服に捕まったまま気を失っている。
こうしていると、どこにでもいる普通の少女にしか見えない。


レオ｢！…セナ！多分追っ手が先回りしている。林の方に回るぞ。スオーがいるはずだ。｣


セナ｢はいはい。｣


ネオストロ伯爵家は周りを林に囲まれている為、俺達にとっては随分逃げやすい。
しばらくレオくんと一緒に林の中をかけて行くと


？｢Leader！瀬名先輩！こっちです！｣


急に見慣れた赤髪が手招きをする。


？｢鳴上先輩と凛月先輩もあっちで待機しています！急ぎましょう！｣


相変わらず手際がいい事で。


レオ｢サンキュー！スオー！｣


朱桜｢いえ。…しかし、"生きる宝石"がまさか人間だったなんて…｣


瀬名｢その話はあとで。とにかく今はアジトに戻るよ。｣


朱桜｢はい！｣



レオ｢…｣


急にレオくんが黙り込み、何かを考え込んでいる。


瀬名｢レオくん？さっさと行くよ！考え事は後で！｣


レオ｢ん？おお！｣


(全く、人間を盗ませるなんて、何を考えているんだか。ねえ、皇帝陛下。)



















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