5人の怪盗と生きる宝石 第1幕 【あんスタ】

mission1 ページ5

youside





A｢怪盗…Knights…？｣




今確かに彼らはそう名乗った。


(おかしい…だって、さっきほかの見張りが言っていたもの…)



"怪盗Knightsを捕らえたぞ！！"



そう、私は確かにその言葉を聞いた。

なのに、捕らえられたはずの怪盗が何故今ここにいるのだろうか。


怪盗Knightsが捕らえられたと聞いてから10分程しか経っていないはず。



？｢セナー！なんかこいつ混乱してるぞー！｣



セナ(?)｢はぁ…、あんたが場を混乱させたんでしょぉ？？｣


オレンジの髪の人にセナと呼ばれた灰色の髪の毛を持つ少年はため息をついた後に私に向き直るとじっと私の瞳を見つめる。


A｢…？｣


セナ(?)｢まぁ、あんたも混乱してるかもしれないけど説明は後でするから。とりあえずここから出るから静かにしててねぇ。｣


ここから出る…？



(そんなの…無理に決まってる。)


アレがある限り…


A｢あの…｣

セナ(?)｢何？静かにしてって言ったでしょ。｣


A｢私、この屋敷から出られません。｣















ガシャンっ！


？｢お！取れたぞ！セナ！｣


A｢え…｣



先程からやけに静かだったオレンジ髪の少年の声が急に足元から聞こえたと思ったら…


？｢この鎖があったから出られなかったんだろ？もう壊したから大丈夫だ！｣

私の足元にあるのは私をこの屋敷から逃がさない為に付けられた鎖だったもの。



A｢な、なんで…｣


この鎖は私を逃がさない為にネオストロ伯爵が付けたものだった。
今までも何度か盗みに入った者たちが私をさらおうとするも、特注品であるこの鎖のせいで盗もうにも盗むことが出来なかったはず。


(それなのに…この鎖を壊すなんて…)






この人達は一体何者なんだろうか。







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