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風磨side
涼「風磨先生は、辛くなかったんすか？」
風「・・・ん？」
まだ会って間もない高校生に
何年も前の恋心の話をされるとは
思っても見なかった。
故に、頭の中は真っ白だ。
涼「健人さんが言ってたんです、」
風「あの野郎、、ぶっ飛ばす、」
涼「いや、すいません、ちょっと違くて」
風「あ？」
涼「んな怒んないでください怖いです」
風「あ、、ごめん」
涼「風磨先生が、っていう言い方じゃなくて
昔、A先生のこと好きだった男の子と
俺が似てるって随分前に話してて
海さんとかの話聞いてると
よく“風磨”って名前が出てきていたので、それで」
涼くんも大概、察しのいい子なんだな。
それより
風「俺と涼くんが似てるって？」
涼「みんな言うんですよ」
自然にお互いをじっと見てみるけれど
風「わっかんねえな」
涼「分かんないですよね」
本人同士では
自分たちが似ていると認識するのは難しい。
涼「風磨先生は、
A先生のこと心配してて、
一緒にいた時間も長くて、って健人さん言ってて
でも、離れたんですよね」
悪気もなく嫌なところついてくるもんだ。
全部中島のせいだろ。
風「俺じゃ頼りになんなかったんだよ、
一緒にいるだけで、何もできなくて
中島の方がよっぽどAのこと分かってた。」
涼「健人さんのこと嫌いだった？」
風「“だった”ってか今でも気に食わない奴だよ。
いつだって飄々としてて
何聞いたってのらりくらりで
アイツのせいでどんだけ、、、」
言葉の途中でハッとする。
風「ごめん、また生徒の前でこんな話して」
以前の放課後の時のように
涼くんの前で
生徒の前で
大人になりきれていない自分を晒して
風「喋りすぎたな」
自分の子供っぽさにつくづく呆れる。
涼「謝んないでくださいよ、
聞いたの俺なんだし、
風磨先生の本音聞けたから」
前とは違ってさっぱりした顔をしている涼くん。
風「本音って、」
涼「風磨先生は、」
((ガラガラ
涼くんが何か言いかけたタイミングで
扉が開いて会話は強制終了。
貴「お待たせしました、って涼くん！おはよう。」
自然とまた肩をかす。
扉の奥にいる中島は何年経っても気に食わない。
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arry(プロフ) - Ahrさん» ここまでよんでくださり、コメントまでありがとうございます。お返事並びに更新が大変遅くなりすみません。大変お待たせしました。まだ読んでくださっているでしょうか？未だに手探りで進んでいる為、ドキドキしていただけてホッとしております。ありがとうございます。 (2022年10月15日 10時) (
レス) id: 8aa1122b4b (このIDを非表示/違反報告)
Ahr(プロフ) - めちゃくちゃドキドキして読ませていただいてます。久しぶりにこんな気持ちになりました笑 続き楽しみにしてます！ (2022年8月29日 21時) (レス) @page35 id: bfc2ddf8fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：arry | 作成日時：2021年10月6日 23時
