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｢A｣
遊真に屋上に呼ばれ、夜にこっそりと屋上へと向かう。
屋上への扉を開けると、端の方に立っている遊真がいた。
生身の体じゃ危ないんじゃ……！
『遊真、降りてこないと……』
｢落ちても大丈夫だから心配しなくていいよ｣
『生身なんだから落ちたら大丈夫じゃないでしょ』
｢……俺、生身じゃないよ｣
生身じゃないってどういうこと……？
｢Aには言おうと思って。
俺、ずっとトリオン体なんだ。｣
『でもトリガーを起動してたじゃん』
｢……順番を間違えた
最初からちゃんと説明する｣
すっ、と降りてきて私の目の前まで来る。
ガッと抱えられたかと思うと先程まで遊真が立っていた場所にいた。
さすがにここは高い……！
｢俺がいるから落ちないよ｣
ゆっくり降ろして私がそこに座るまで支えてくれた。
遊真はそのまま手を繋いで隣に座る。
……手、嬉しいなぁ。
『……手、離さないでね』
｢もちろん。
Aを落とす訳には行かないからな。
じゃ、ちゃんと話すよ｣
ぎゅ、と少しだけ繋いだ手を握る。
私は黙って最初から最後まで何も言わずに聞いていた。
玄界に行く理由がわかったから可哀想とは思わなかった。
それなら仕方ないな、しか出てこなくて。
｢俺は明後日ここを出てく。｣
『……教えてくれてありがと』
｢約束したからな。｣
遊真が手を握り返してくれた気がした。
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エアー(プロフ) - しゃーるさん» 誤字の指摘ありがとうございます！引き続き楽しんでくれると嬉しいです。 (2021年12月10日 13時) (
レス) id: ca75d1ce90 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーる(プロフ) - いつもおもしろい話ありがとうございます...！最新話の最後の遊真のセリフ、何か違和感があるんですが誤字ではないでしょうか？違ったらすみません！ (2021年12月10日 2時) (レス) @page29 id: dd32278c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エアー | 作成日時：2021年11月18日 15時
