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『美味しかった、ありがとう』
｢いえいえ｣
朝食を食べ終わって、話すことがなくなってしまった。
これから死ぬ私が話すことなんて、遺言くらいだろう。
あぁでも、玄界になにかいい情報を伝えてからの方がいいか。
私の国は小さく、重要なことを知っているわけではなかったし必要ないかもなぁ。
｢予定より早いが、あと少しで解除を試みる。
空閑、それまでに部屋から出てこい｣
責任者の音声から、伝えられる。
……とうとう、か。
｢もうそんな時間になるのか。
A、大丈夫だ。｣
優しく頭を撫でられ、少しだけ安心してしまう。
……私は玄界の技術に期待していない。
いや、アフトクラトルの技術を信用していると言った方がいいのか。
今まで何人もこの首輪で首が飛ぶのを見てきてしまった。
生き延びれる希望が、見いだせない。
『ん、ありがとう』
｢……もう出なきゃ行けないみたいだ
Aが来るのを待ってるからな｣
手が離れ、部屋を出ていこうとする。
私もそれについて行く。
｢……離れるのは少し嫌だな｣
『ごめんね』
｢謝ることないよ。
じゃ、待ってるよ。｣
またな、と遊真が言い終える前に少しだけ腕を引く。
遊真の目を見て、顔を見て、絶対に忘れないように。
『私も、遊真のこと、大好きだから』
言い終わる前に部屋の外へと突き放す。
｢A！｣
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エアー(プロフ) - しゃーるさん» 誤字の指摘ありがとうございます！引き続き楽しんでくれると嬉しいです。 (2021年12月10日 13時) (
レス) id: ca75d1ce90 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーる(プロフ) - いつもおもしろい話ありがとうございます...！最新話の最後の遊真のセリフ、何か違和感があるんですが誤字ではないでしょうか？違ったらすみません！ (2021年12月10日 2時) (レス) @page29 id: dd32278c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エアー | 作成日時：2021年11月18日 15時
