Rainbow 2ndStory (ページ22)

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sideRed

必死に入口の方まで走る。
俺の大事な仲間が、いや、友達が傷つくのが怖くて。
よく小瀧に『しげってほんまに強いよな。』って言われるけど違う。
俺は友達を失うのが怖いだけ。
お前らを守るために必死に強くなろうとしてるだけ。
ならこんな仕事辞めてって思われるかもしれんけど、１回この業界に踏み入ってしまったからもう抜けられへん。
抜ける時は死ぬ時だけやから。
じゃあもう強くなって守るしか道はなくて。
こんなとこで失ってたまるか。

「神ちゃん！流星！どこおるんや！！」

叫んでみても返事は無い。
まさか、なんて嫌な考えが頭に浮かぶけどそんな考えは振り払いながら2人を探してた。
その時、入口の扉が開いた。
こんな時にまだ敵来るんか。
そう思ってナイフを構えたら

神「しげ！？無事やった！？」

流「えげつない爆発したやろ」

返り血で濡れた2人が入ってきた。

「良かった〜。ほんまに、みんな生きてて。」

神「おわっ、ちょっとシゲ、抱きつかんといて！今血着いてて汚いで！」

「そんなん後で洗ったらええ！生きてるだけで十分や！」

流「どんだけ不安やってん笑」

神「もぉ、しげはほんま心配性なんやから〜」

よかった。よかったほんまに。
神ちゃんに必死に抱きつきながら隣の流星の背中をポンポン叩く。

神「とりあえず入口の方におった幹部ら殺ったしもうこれで終わりやわ。」

流「いやー、えらい派手にやってもうたな。」

「家具も全部新調せなあかんな」

神「それよりもこの死体の片付けがめんどくさいわ」

流「ほんまそれ。どうせなら全部爆発したとこで殺せてたら焼けたのにな。」

「まああれでほぼ焼けてるから残ってんのなんか20くらいちゃう？」

神「業者よぼ。もう体クタクタやで俺。」

「体クタクタのとこ悪いんやけど皆の手当だけしてくれん？濵ちゃんが爆発巻き込まれかけて火傷もしてもうてんねん。」

神「わかった、すぐするわ。てか全員とりあえず医務室集合で。」

そう言って神ちゃんと流星は医務室に向かって行ったからリビングに4人を呼びに行く。

「おーい、幹部ら神ちゃんらが殺ってくれたからこれで終わり。全員とりあえず医務室集合やって。」

って声をかけたら各々の反応が帰ってきて医務室に向かい出す。
淳太も全員生きてるのが分かったからかだいぶ顔色が良うなった。
流石にまだ完全復活ではなさそうやけどな。
それにしても久しぶりに心臓止まるかと思ったわ。
もうちょい対策せないかんな。