invader ページ17
Orangeside
大阪の長期の依頼を終えた流星ともんちを駅まで迎えに行ったら2人とも疲れたみたいで車の中で爆睡。
おっと、流石にあっくん困ります。
もんちは小柄やから抱っこできるけど流星はタッパがあるから流石に無理。
細身やねんけどな。
最悪望派遣してもらおかな〜とか思いながらアジトまで車を走らせる。
アジトに着いて一応2人を起こそうと試みる。
「おーい、アジト着いたで。さすがに俺1人で2人は抱えられへんから起きて欲しいんやけども。」
反応なし。
よし、奥の手や。
「もんちが変なやつに連れてかれそう！」
流「とも！？」
「あ、起きた。さすがもんちのボディーガード。」
流「なんや嘘か…」
「ちょっ！？せっかく起こしたのに2度寝しやんとって！？ほら、アジト着いたから車降りて。荷物もったるからもんちのこと連れてったってや。」
流「ん、わかった」
流星はもんちのこと大好きやから起こしやすいねんな〜。
ちょっと荒業やけど起きん時はこの手で起きてくれる。
もう夜も遅いし望起こすのもやっぱり申し訳ないからな。
「さ、俺もはよ荷物運んで寝よ。」
2人が大阪に派遣されてたから普段より人が少なくて依頼続きやった俺も流石に疲れてて、いつもやったら気張れてたのに緩んでて、後ろから車で尾行されてる事に気付かへんかった。
『ここがあいつらのアジト…』
『待て、焦るな。正面から行って勝てる相手じゃない。あいつらが寝静まってから突入するぞ…』
2人の荷物を部屋に入れてやる。
もんちの部屋で2人で寝てたわ笑
俺も疲れたし寝よ。
寝てから体感的には2時間後。
けたたましいアラームの音で目が覚める。
一瞬仕事かと思ったけど違う。俺は目覚ましなんか設定してない。
ていうことは、
「侵入者…？」
いそいで部屋に置いてある護身用のナイフを持って廊下に出る。
それと同時に前の部屋のシゲも出てくる。
上から崇裕が望を起こす声、もんちが流星を起こす声も聞こえてくる。
あいつらこの音鳴って寝てるんやばない？
それと同時に絶対起きてるであろう隣の部屋の主が出てこない事に違和感を覚える。
「シゲ、俺淳太くん見てくる。」
重「ん。俺は先上行って応戦してくる。」
きっと怖くなってもうてるんやろうなって気がして部屋に入るとビンゴで。
布団にくるまってる淳太くんがおった。
できるだけ安心させれるように優しい声で話しかける。
「淳太くん。出ておいで。」
顔を出した淳太くんの目には涙が溜まってた。
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作者名：まかろに | 作成日時：2022年9月15日 1時
