☆誰にも言えない私の秘密3 (ページ15)

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「でも、ひろ兄ちゃんは全て分かってました。私が感じていた壁も、私の本当になりたい夢も、やりたいことも、全部分かってたんです。それをわかってて、私を連れ出したんです。壁を壊してくれたんです」

中村「北山くんはAちゃんに夢を見つけて欲しかったんだね」

「はい。ひろ兄ちゃんのおかげで、デザイナーとしての夢、萌希とお店を持つという夢が見つかりました」

松倉「素敵な夢だね」

出来るわけない。

そう言われ続けてきた。

でも、お母さんも春樹さんもひろ兄ちゃんも

周りには味方がたくさんいた。

今からでも遅くない。

だから萌希が受けていた学校を受けた。

七五三掛「Aちゃんこっちだよね」

「はい」

気づけばあっという間に

分かれ道に来ていた。

中村「今度はさ、Travis Japanの撮影に遊びに来てよ」

松倉「それいいね！」

「いいんですか？」

松倉「もっと仲良くなりたいし」

七五三掛「またLINEするよ」

「ありがとうございます」

中村「じゃあ気をつけて帰ってね？」

「はい、今日はありがとうございました」

松倉「またね～」

3人と別れて、家までの道を歩く。

あれだけ感じていた壁が

全然感じなかった。

ステージの上で輝いてる彼らとは

また違う彼らが見られた気がした。

「私…変わってみせるよ、お父さん」

お父さんの事を乗り越えて

私は私の人生を生きてみせる。

彼らに負けないくらい輝いてみせる。

私のステージはここからだから。

ステージと壁 Fin.

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