暗号 ページ12
一週間後。
恭弥くんは朝から姿が見えない。
おそらくは、再び黒曜中へと向かったのだろう。
この間黒曜中に行って骸と戦って来たらしい恭弥くんは、少々物足りなそうな顔をしていた。
聞けば、「骸の怪我が治りきっていなくて咬み殺し甲斐がなかった」とのこと。
確かにあの日はDとの戦いを終えてから2日ほどしか経っていなかった。
骸が万全の状態でないのも無理はない。
(そうだ。Dとの戦いが終わってから、もう1週間も過ぎちゃったんだ)
私はそれに気づいて、思わず顔を覆う。
残り16日。
これ、虹の代理戦争編に間に合うのかな。
(中途半端なお別れだけは、したくないなあ)
私は祈るように目を閉じた。
＊＊＊
(side:Mammon)
先日リボーンから届いた手紙は、「アルコバレーノの呪い」を解くためのヒントに成り得るものだった。
僕が心血を注いで探し求めていたものの、重要な手掛かり。
そんな大事な手紙を、食事の席で馬鹿どもに汚されてしまった。
おかげで手紙の一番重要な部分が読めなくなってしまった。
手紙は暗号化されており、それはおしゃぶりの光線を当てれば読むことができる。
ふと僕は、おしゃぶりの光線を強めれば、汚れた部分の文字も浮かび上がらせることが出来るのではないかと考えた。
そんなわけで、おしゃぶりの光線を一瞬だけ強めることのできる『おしゃぶりの泉』を訪れたのだが……
「待ってましたよ。藍のおしゃぶりのアルコバレーノ、バイパー……
いや、今はマーモンでしたね」
おしゃぶりの泉を訪れた僕に声をかけたのは、赤のおしゃぶりを持つアルコバレーノ・風だった。
泉には、風の他にもリボーンとアリア以外の全てのアルコバレーノが揃っている。
僕はその光景に首を傾げた。
事情を尋ねると、他の奴らもみな手紙に欠けた部分があったために、泉にやって来ておしゃぶりの光を強化しようとしたらしい。
要するに、手紙は元から不完全なものだったのだ。
僕は納得して、全員と手紙を重ね合わせてリボーンの『暗号』を受け取った。
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りり(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！今日中に続編に移行しますので、そちらでもよろしくお願いします！ (2017年7月23日 18時) (
レス) id: 9b4824fc1d (このIDを非表示/違反報告)
みー - ゆ、夢主ぃ！！！覚悟決めたのね…！最後まで応援してるよ夢主！！！ (2017年7月23日 14時) (レス) id: 042acd99ca (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 鈴写さん» どうしても越えられない一線はやっぱりあるのかなと思いまして。汲み取っていただけて嬉しいです！ (2017年7月23日 7時) (レス) id: 9b4824fc1d (このIDを非表示/違反報告)
鈴写 - 寂しいの話、悲しいなぁ (2017年7月22日 23時) (レス) id: 0e41f4585d (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - みーさん» 2人に会話をさせていたら自然と風紀委員長がログインしていました(笑) (2017年7月19日 21時) (レス) id: 9b4824fc1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りり | 作成日時：2017年6月24日 22時
