第188話 風になろうよ 1 ページ9
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「士郎くん。」
「やあ、お待たせ。」
吹雪は千鳥のもとへ歩いてくると、ニコッと笑った。それじゃあ行こうか、と2人で歩き出す。染岡と屋上で話したいのだ。今度は、3人で。
屋上から見える空は良く晴れていて、雲ひとつない。青い空からは日差しが直接降り注ぐ。少し暑いくらいだが、吹く風が涼しいので、とても心地が良かった。
「誘っておいてなんですが、染岡先輩の調子は大丈夫ですか？」
「さっきも言っただろ、ピンピンしてるぜ。明日退院なんだからそんな心配すんなって。」
染岡は薄く苦笑する。千鳥はエイリア石を3日使っただけで、一時的に失明し、車椅子に乗り、今でさえ松葉杖の生活なのに、染岡たちはたった1日で全快するという。
やっぱり先輩たちの身体能力は、わたしとは比べ物にならないなあ、と千鳥は感嘆の溜息をついた。
「で、何の用だよ。」
「これといって用事はないんですけど…。」
「染岡くんと3人で話したかったんだ。」
「……そうかい。」
染岡は柔らかく口角を上げる。
前回は、千鳥がまだ雷門イレブンだという自覚がなく、気後れして、吹雪と一緒に染岡を見舞えなかった。千鳥は染岡の顔を見上げながら、自分がここにいること、彼も喜んでくれるといいな、などと思った。
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いわき(プロフ) - 檸檬けーき。さん» 檸檬けーき。さん、コメントありがとうございます！とても嬉しいです！この小説はもう完結していますが、同じ主人公が出てくるアレス版の新作を書き始めましたので、良ければそちらもご覧ください(＊^^＊) (2019年10月18日 10時) (
レス) id: b59bbba1ca (このIDを非表示/違反報告)
檸檬けーき。(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます (2019年10月18日 5時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いわき | 作成日時：2019年10月8日 0時
