第191話 尊敬するあなたたち 1 ページ15
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「わあ〜すごい！！これが雷門サッカー部の部室かぁ！！」
女子たちと遊び、世宇子スタジアムに行った次の日の朝。千鳥は部の一年生──壁山、木暮、立向居と一緒にいた。壁山の案内で、雷門中の部室を見せてもらっているのだ。
千鳥もサッカーをやってる身。憧れの雷門中の部室を見れるなんてわくわくが止まらない。……けれど、人というものは自分より興奮している人が隣にいるとかえって冷静になるもので、千鳥は立向居の勢いに負けてそこまで騒げずにいた。
「本当に使ってた部室はエイリアの攻撃で壊されちゃったっスけどね。理事長が昔のままの形で作り直してくれたんス。」
「そうなんだ。理事長さんはやることが粋だね。」
千鳥は壁山に言葉を返しながら、部室をきょろきょろ見回す。といっても、狭い部室なのですぐに見終わってしまった。
「は〜すごいなあ。ここで円堂さんたちは特訓をしてたんだ。」
「うっしっし、落書きしてやろ〜！」
「こら、木暮くん！キャプテンたちに怒られるっスよ！」
どこからかマジックペンを取り出した木暮を壁山が必死に取り押さえる。けれど、千鳥は壁の一面を見てあることに気付いた。
「ねえみんな。あれ見て。」
部室に置いてある、サッカーボールの入った籠の向こう側。何やら文字のようなものが見える。
籠を動かしてそれを確認すると、おそらく円堂の文字だろう、お世辞にも綺麗とは言えない字で『オレたちが地上最強のメンバーだ！！』と書いてあった。その周りにも、雷門メンバーの何人かが書いたと思われる落書きが既にあったのだ。
「…そういえば、前の部室も40年前のイナズマイレブンたちの落書きがあったっス…。」
「なら今更変わんねーだろ！オレも書いてやろ〜！」
そう言うと木暮は壁にマジックペンを走らせる。壁山はもうそれを止めなかった。それどころか、自分も書きたいというようにうずうずしている。
「木暮くん、わたしも書きたい。ペン貸してもらえる？」
「ん？ああ、あいよ。」
千鳥は壁に向かう木暮の隣に座った。壁を見ると、『変な奴らばっかりだけどね、うっしっし』と木暮らしいおちゃらけた文が書いてあった。小憎たらしい笑顔のイラスト付きで。
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第191話 尊敬するあなたたち 2→←第190話 人間の美しさ 2
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いわき(プロフ) - 檸檬けーき。さん» 檸檬けーき。さん、コメントありがとうございます！とても嬉しいです！この小説はもう完結していますが、同じ主人公が出てくるアレス版の新作を書き始めましたので、良ければそちらもご覧ください(＊^^＊) (2019年10月18日 10時) (
レス) id: b59bbba1ca (このIDを非表示/違反報告)
檸檬けーき。(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます (2019年10月18日 5時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いわき | 作成日時：2019年10月8日 0時
