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志麻くんが食器を洗い終わった後
今日は家でまったりしようということになり
現在は2人でホラー映画鑑賞中。


某ピエロが出てくる映画で
初めこそ身構えていたけれど、ホラーは
割と得意な方なので、今は呑気にUberEATSで
頼んだピザを食べている。



志麻くんはといえば、バイオハザード
なんてやっている割には大きな音がなる度
ビクッとして「あーもうだるいってぇ」と
クッションに顔を埋めている。




え、可愛いのですが。



『志麻くん怖いの?』




「音でかくてびっくりしただけや」




拗ねたようにクッションの隙間から
こちらを覗いてそう呟く。



『ふふ、そっか。手繋ぐ?』



「…ん」



素直な彼は新鮮で少し面食らったけれど
何だか嬉しくて、繋いだ手をぎゅっと握り返した。




それから映画が終わるまで手を繋いでいた。




「あー、何か疲れたわ…」



映画を見終わって、志麻くんが脱力する。



『あはは、ずっと手ぎゅーってしてたしね』




「うるさいねん」




私がからかうと、不機嫌そうな志麻くんが
私の方にググーっと体重をかけてきた。



『わ、ちょ、重い重い…』



トサッ



景色が反転して、見えるのは天井と
したり顔で笑う志麻くんの顔。




ゆっくりと近づいてくる整った顔に
思わずぎゅっと目を瞑る。



『…?』




いつまでも降ってこない口付けを
不思議に思い薄く目を開くと、
意地の悪い笑みを浮かべる志麻くん。



「期待しちゃった?」



『…っし、してない』



「ふーん?じゃあ何でこっち見らんの?」



頬に手を添え、視線を合わせられる。
恥ずかし過ぎて心臓が爆発しそうだ。




『し、した…ちゅー、してくれるって思った…』




「…あー、あかん。可愛すぎや」




コツンとおでことおでこがくっついて
親指の腹で唇をなぞられる。



「じゃ、お望み通りに…」




唇と唇が触れ、啄むように何度かキスをする。




「…志麻のこと、好き?」



余裕ありげに微笑む志麻くん。



『ううん…大好き』



「はは、ほんまかわええ」





目が合って微笑みあって
また深く、キスをした。









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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月6日 11時) (レス) @page31 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
さしゃ(プロフ) - 更新頑張ってください! (2020年9月26日 8時) (レス) id: bbde3145a2 (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - さざんかさん» ありがたいお言葉…!コメントを励みに頑張ります! (2020年7月5日 1時) (レス) id: c0f0ac9e60 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…!このお話が大好きで今か今かと待ってます(´;ω;`)頑張ってください!! (2020年7月4日 1時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月22日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なべる | 作成日時:2019年11月8日 0時

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