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…いよいよ志麻くんの誕生日の前日になった。

明日は部活があって、私はその時に1回
家に帰ってケーキを取りに行く。
そして志麻君の家に一緒に帰る…そんなスケジュールだ。


「よし、やるか!」


まずはハンドミキサーを使って、メレンゲを作っていく。
角が立ったメレンゲと卵黄を混ぜて……

「次は、バターと牛乳を合わせて温めて…」

バターが柔らかくなったら
混ぜていた生地を少しだけ入れて馴染ませるように混ぜる。

「リボン状に垂れるってこれくらい…?」

私の質問に答えてくれる人はいないけど
レシピサイトの画像と同じくらいだから大丈夫。
これで生地が完成したので型に流し込む。

「そーっと…そーっと……」

流し込んだら型の底を叩いて空気を抜いてから
予熱してあるオーブンに入れて焼き始める。
その間にクリームを作っていかないと!

「えっと、生クリームと砂糖を入れて泡立てて……そこからクリームを2つに分けて……」

出来上がったクリームの片方に
ココアと溶かしたチョコレート、牛乳を入れて
混ぜればクリームは完成なんだけど
湯せんで溶かしているチョコレートがなかなか溶けない……

溶かしている間にイチゴと砂糖、レモン汁を
ミキサーに入れて混ぜていく……と
その間にチョコレートが溶けたから
それをクリームに加えて混ぜればチョコクリームが完成した。

「イチゴは…混ざったら茶こしで漉して……サラサラになるように、と。」

サラサラになったイチゴ果汁を
さっき分けたもう1つのクリームに混ぜると
ほんのりピンク色のクリームができた。
こっちのクリームはあとで絞るから
少し硬めにしないといけない…って書いてある。

「こんなもんかなぁ…あ、あれ用意しなきゃ!」

このレシピを見て、可愛さに一目ぼれして慌てて
お店で買ったモンブランクリーム用の口金も用意して…

「あとはトッピングかぁ……イチゴ切らないと!」

そうこうしているうちに、スポンジが焼けた。
焼けたらすぐ高いところから落として…空気を抜いてから
型から出して、ひっくり返して冷ます、と。
……ここからスポンジ冷まさないといけないんだよね。
余った生地で焼いたケーキを味見がてら
口に入れる…うん、おいしい。

「あ、ラッピングの確認もしないと……」

このケーキが入る箱はもう用意した、紙袋も用意した。
やっぱり形が残るものも…と思って
買ったマフラーも…うん、きっと大丈夫。


「明日、ちゃんと渡せますように!」


この後、デコレーションにこだわった結果。
ちゃんと完成したのは、それから3時間も後の話だった。

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憧葛 - こんばんは、憧葛です!作品を読ませていただきました。いやもう本当にどれも神作ばかりで……素敵なお話をありがとうございました!これからも頑張ってください! (2021年12月7日 18時) (レス) @page38 id: e0ae3127c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者一同 x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月1日 21時

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