【D!】犬か、人間か。【男主】 (ページ24)

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エ｢はい、いますよ｣

オ｢やっほ〜この前言ってた資料見つけたから...ってAもいるん！相変わらずええ子やな〜｣

エーミールさんが答えるとガチャリと扉を開け、ファイルを何冊か持って入ってきたオスマンさんは俺を見つけるや否や手を振ってきた

エ｢ありがとうございます、大変助かります｣

オ｢どういたしまして〜お礼楽しみにしとるな｣

エ｢えっ｣

オスマンさんは固まっているエーミールさんにファイルを渡すと、交換するかのように軽々と俺を抱き上げ空いている席に座った

オ｢そういえば城下町に新しいケーキ屋が出来たとかでそれも美味しいと評判やねんなぁ｣

エ｢…し、精進します...｣

ニッコリと音でもつきそうなくらいに笑顔なオスマンさんに約束を取り付けられ、声の震えたエーミールさんに思わず心の中で合掌してしまった

オスマンさんこういうとこあるよな

エ｢あ、そういえば先日話したことででお聞きしたいことが｣

オ｢ん？あぁあれはね...｣

いつの間にか仕事の話になり2人は没頭していった

話している内容はどういったものかは分からないが、2人が真剣な顔をしているからに相当難しいことに違いない

『(...それにしてもどうしよう、仕事の話っぽいし移動しようか...)』

2人の邪魔になっては行けないとオスマンさんの膝から降りようとするとオスマンさんは俺を抱え直しまた撫で始める

『(なんでやねん)』

目で訴えようにも仕事の話をしているせいか目は合わない

...大人しくしておくか

そう諦め2人の声を子守唄に、オスマンさんの腕に寄りかかにながら瞼を降ろした。