【D!】犬か、人間か。【男主】 (ページ15)

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ひとらんらんさんに聞いた通りに情報管理室へとやってきた

行かなくてもいいのでは？となるかもしれないがここ担当している幹部2人は戦後処理とかで詳しくはわからないがドタバタしてるらしく朝食を忘れる時があるらしい

私室の扉とは違った重厚感のある扉にまた前足でカリカリと扉が傷つかない程度に爪を立てる

だが待っても中から反応がない

『(...寝落ちか気づいていないに1ペソ)』

なんてくだらないことを考えたあとに中に届くようにワンと一声
するとようやく中から物音が聞こえガチャリと扉が開く

顔に天と書かれた布をつけ、ひとらんらんさんと同じ濡羽色の髪の毛
オレンジ色のTシャツに迷彩柄のズボンを履き首からドッグタグをぶら下げている天の声こと、ロボロさん

ロ｢あ〜A来てくれたってことは朝食？教えに来てくれたんやね、ありがと〜｣

仕事を頑張っているらしく他の方より低めの身長がより低く見えるほどに疲れているみたいだ

ロ｢おい大先生！朝食の時間やしそろそろ起きてや｣

ロボロさんは部屋の中にいる人物に声をかける

部屋を覗くと前髪が目にかかるほどに伸びた無造作な髪と黒のフレームのメガネをかけ
紺色のよれよれのスーツを着た如何にも気だるげな印象をもつクズこと鬱さんは椅子にもたれ掛かるように寝ていた

ちなみに大先生とは彼のあだ名らしく色んな呼び方をされている

鬱｢......ぁえ...？もうそんな時間なん...？｣

ロ｢そうや、ほら早う行くで｣

鬱｢ふぁ〜い......｣

鬱さんは欠伸まじりに返事をしぐっと体を伸ばして気だるげにこちらへと歩を進める

鬱｢あらAちゃんやん、おはよぉさん｣

『わふっ(おはようございます)』

へらりと笑った彼も先程まで寝ていたからマシになったかもしれないが仕事に疲れているのかいつもの猫背がより曲がって見えた

2人を見てると人間の頃に仕事に追われていた自分を思い出してを思い出して気の毒に思えてくる
手伝いたいのは山々だが戦争について無知な上犬だ、猫だったら手でも貸してあげられたかもしれないけど

そのまま2人は食堂へと向かっていった

『(あと3人か、急がねば！)』