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55馬鹿 翁からの指令 ページ5

「失礼します、お話があります」

「あぁ分かっておる……朝の騒ぎの事じゃろう?」


私は「えぇ」と返事をしながら学園長が座っているソファーの向かい側に座る。
そして、学園長に例の写真を見せた。


「この写真が正面玄関先の掲示板に張られていました……これが朝の騒ぎの原因です」

「ふむ……Aはこの写真を見てどう思う?」

「私ですか?私はこの写真に不信感しかわいてきません……この写真を一体誰が撮って誰が掲示板に張ったのか……疑問をあげればきりがないですよ」

「ワシも同じじゃ……全くたちの悪いイタズラじゃのぅ」

「これをイタズラという言葉でくくっていいのやら……私はこの写真の出所を調べたいのですが、有休をいただけないでしょうか?」

「あぁそれは良いが、有休などとらずとも好きに行動するがよい」


そう言い学園長は湯呑に入ったお茶をズズッと啜る。
しかし、私は指を横に振った。


「そう言うわけにはいかないっスよ…私だって仕事がありますし」

「うむ……ならばワシが指令を言い渡そう」

「指令?」

「秋里Aに指令を言い渡す、この騒ぎの根源を探し出し事件解決へと導く様に……以上じゃ、他の先生方にも極秘にだが伝えておこう」

「……ありがとうございます、学園長先生」


私は学園長先生に向かって深く頭を下げた。
学園長先生はよいよいと笑っていた。


「では、早速ですが行動にうつります」

「ほう、何かアテがあるのかのぅ?」

「えぇ、とりあえず写真に写っているホテルの従業員に聞いてみるつもりです、放課後までには戻ります」

「そうか、気を付けて行ってきなさい」

「はい、失礼します」


そう言い私は学園長室を後にした。
スタスタと事務室へと向かい秀作を呼んだ。


「しゅうさいやいや、小松田君、外出届を頼みたいんだが」

「あ、うん!けど何処に行くの?」

「学園長先生からの指令でちょっとね……ほい」


秀作が持ってきた外出届にサインしてそのまま秀作に返す。
そして、近くにいた吉野先生に軽く内容を伝えて了承を取り事務室を飛び出した。
写真に写っているホテルの名前をネットで検索し住所を調べる。
このホテルは多くはないが全国に店舗があるようだが、とりあえず近場のそのホテルを探しその場所へ向かう。


そしてやって来た学園から少し離れたある町のホテル。そのホテルを写真と同じ角度から見てみる。
すると写真と同じ構造になったのでこのホテルで間違いないと確信をもった。


「……ビンゴ!」

56馬鹿 貴重な証言ゲット!!→←54馬鹿 写真の違和感の正体



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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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