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74馬鹿 人を巻き込むわけには…… ページ24

翌日、精神的に参りながらも仕事へ向かう。
すれ違う生徒と挨拶を交わしながら事務室へと向かうがその道中に今一番会いたくない人物に会ってしまった。


「おはようございます、秋里先生」

「……あぁ、おはよう」

「また秋里先生にお会いできて嬉しいですわ」


やっぱりコイツの差し金か、あの男共は……。
あの男たちただのチンピラとかじゃなかったが、コイツ本当に何者なんだ?


「では、ごきげんよう」

「……おう」


優雅に一礼して私の横を通り過ぎる。
しかし、その通り過ぎ様、射得式はこう言ってきた。



"私たちはいつでも貴方を見ています……次はないですよ"



ただ一言、そう言って射得式は自分の教室へと向かって行った。
私はドッと汗が出て来たのを感じる。
ヤバい、これはヤバい……。
私はその場で深呼吸をしてとりあえず事務室へと向かった。


「ハァ……ヤバい事になったなぁ」

「どうしたの?Aちゃん」

「ん?色々あったんだが今回は言えない、言ったらお前まで巻き込んでしまうからな」

「えぇ!?そ、そんなの余計気になるよ」

「……頼む、今は何も聞かないでくれ」


ここまで言うと秀作は何か言いたげな風だったがどうやら納得してくれたようだ。
秀作は「あんまり根詰めないでね」とだけ言って自分の席へと向かった。


「さて……仕事すっか」


私は両頬を両手で思いっきり叩いて気合を入れる。
そして仕事を開始させた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「秋里さん……秋里さん!」

「ハッ!?すみません、吉野先生……何かご用ですか?」

「いえ、ボーっとしているようでしたので声をかけたんですが……一体どうされたんですか?」

「……いえ、何でもありません」


私はすみませんと一言謝罪をして頭を下げた。
吉野先生は何を思ったが分からないがとても悲しそうな目を私に向けるだけだった。


「……そうだ、学園長がお呼びですよ……すぐに来るようにとの事でした」

「あ、分かりました……すぐ行きます」


そう言い私は自分の机から離れ事務室を後にした。
そんな私の後ろ姿を見ながら吉野先生と秀作が心配そうに見つめていたのを私は知ることはない。

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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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