１９９馬鹿 再開 ページ49
障子がゆっくりと開いていくと月の光が部屋の中に入ってくる。
月光をバックにして姿を現したのは……。
「!……Aか!」
「その声は……立花か?じゃあ、横にいるのは……久々知か?」
「そうです!Aさん、無事でよかった……」
驚いたことに忍術学園の生徒である立花と久々知だった。
ただし、二人とも女装していて確信するのに時間がかかった。
久々知は良かったというが、私の方が良かったと心の中で思う。
立花が私に近寄り、久々知は辺りを確認して障子を閉めた。
私は安心して小さくしていた身体を伸ばす。
緊張が一気にほどけて汗が出るわ。
「なぁ立花、伝七と左吉、あとあの女の子は無事か?」
「あぁ、お前が必死で逃がしてくれたおかげで三人は無事だ」
それを聞いて本当に安心した。
気になっていたことが聞けて多少の満足感を得てしまう。
「だが、お前は忍者じゃないんだからあまり無理はするな」
「……すまん」
やっぱり怒られた。
まぁ今回は私が完全に悪いからそのお叱りは甘んじて受けよう。
「それより、お前たちよくこの城が分かったな」
「お前が残してくれた手がかりのお蔭でな」
立花がそう言うが私は手がかりになるような物は残した覚えが無いのだが……。
それを伝えると、あのミミズの這ったような字が書かれた紙を草むらに隠したのではないかと立花が聞いて来た。
「いや、あの紙、ゴミかと思って捨てただけなんだけど……」
「……そうだったのか」
あ、あれ?なんか立花、明らかに残念がってないか?
なにその期待した私が馬鹿だったとでも言いたげな顔は!
「まぁ、この際どちらでもいいか……お前、この城の姫を見なかったか?」
「姫さんなら、見たぞ」
「それは、どこでですか?」
「そこの廊下を左に進んだすぐの部屋だよ。今私もその部屋で一緒にいるよ」
私がそう言うと二人はとても驚いていた。
立花と久々知がかわりがわりで私に姫さんについて質問してくる。
「この神隠しは姫の命で行われた事件なのか?」
「幼い子達を連れて来るように言ったのは姫さんだけど、多分姫さんは悪意はないんだと思う。姫さんは今両親がいなくて寂しかったんだと思う。妹や弟が欲しいって言ってたし」
「城下の町で言ってた噂と同じだ……では、このカエンタケ城の城主たちは一体何処に?」
「ふむ、もう少し調べて見る必要があるな……A悪いがもう少し待ってくれ」
立花と久々知はとても申し訳なさそうに眉を下げた。
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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方？が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ（￣△￣；）俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年5月3日 1時
