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191馬鹿 気づいたら知らない場所に ページ41

「……ん……?」


沈んでいた意識がゆっくりと浮上していく。
意識がハッキリとしてくると体中に痛みが電気のように走った。
目を開くとそこはいつも見る天井板でも青空でもない、全く見たことのない天井板だった。


「お!起きたか?」

「……誰だ?アンタ」


目玉だけを横にスライドさせるとそこには綺麗な着物を身にまとった可愛い女の子が私を除き込んでいた。
クソ!こんな身体じゃ無ければ口説いたのに!


「わらわに向かって失礼な奴じゃのぅ…わらわはこの"カエンタケ城"の"鎖那姫"じゃ」

「さなひめ…お姫様ってことか?」

「まぁ、そうなるのぅ」


おいおい、これは夢か?なんで一国の姫さんが私の前にいるんだ?
てか、いつの間に城の中で寝かされてんだよ……。
確か、あの時右肩に激痛が走って…!
私は自分の左肩に手を当てて力を込めるとめっさ痛かった。


「イッテェ…やっぱり夢じゃないのか」

「お前は何をしておるのじゃ?それよりわらわと遊べ!本当は妹か弟が欲しかったんじゃがたまには姉もよい趣向じゃろう」

「は?妹か弟が欲しいんならお姫さんの父親と母親に頼めば生まれるで」

「……父上も母上もわらわを置いて何処かに行ってしまったのじゃ」


お姫さんは悲しそうに目を伏せた。
私は頭を掻きながら、どうしたもんかと考えているとお姫さんは口を開いた。
その発言に私は目を見開いた。


「前の妹も弟もわらわに抵抗するから、もういらないのじゃ」

「……ちょっと待てよお姫さん、さっきから言ってる妹や弟って本当の妹や弟ではないのか?」

「父上も母上もいないのじゃから当たり前じゃろう、わらわが"鬼影"に頼んで連れて来てもらったのじゃ」


お姫さんの言葉でハッキリした。
最近の神隠し事件はこの姫さんが命じたことなのか…
まさか、こんな所で事件の首謀者に会うとはな、まぁ、この子自身はそんな気はないのだろうが


「のぅ、お前はわらわの姉になってくれるか?」

「……私はアンタの姉ちゃんになることは出来ないが"友達"になることは出来るぞ?」

「ともだち?ソレは何じゃ?」

「友達って言うのは一緒に遊んだり一緒に勉強したり一緒に話したりするお互いに心を許しあう間柄のこと、ソレにならなってあげられるよ」


私が友達の説明を軽くするとお姫さんはしばらく考えるしぐさを見せたが、すぐにパァッと笑顔を見せた。
可愛いな、おい。


「分かった!じゃあ、わらわとお前は友達じゃな!」

「うん、そうだね」


私はお姫さんと握手を交わした。

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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方?が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ( ̄△ ̄;)俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月3日 1時

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