155馬鹿 出産シーンは感動する ページ5
「竹谷先輩、次の子が産まれそうです」
「よし三治郎、そこの手拭いを取ってくれ」
「はい!」
このようなやり取りをしばらくやり花子は四頭の子狼を無事出産した。
子狼たちは花子のお乳を必死になって飲んでいる。
花子はやりきったような表情を浮かべながら子供たちにお乳を与えている。
「花子、よく頑張ったな」
「お前もな、竹谷……お疲れさん」
「Aさん……って頭ワシワシすんのやめろって!」
労いを込めて竹谷の頭をガシガシの撫でてやると竹谷は恥ずかしそうに顔を赤く染める。
私はその顔が面白くてもっと強く撫でてやった。
「イッタタタタ!!痛いって」
「ハハハ!……まぁ出産シーン何て貴重なもんを見せてもらえたわ。ありがとう」
「まぁ子供が産まれたら見せるって約束だったしな」
「あぁ、そんな約束したっけな〜、てかよく覚えていたな」
私が頭に手を組みながら竹谷に言うと竹谷は頬を掻きながら「ま、まぁな」とハハハと笑っていた。
その笑いな〜んか腑に落ちないがまぁいっか。
「竹谷先輩、Aさん。もう子狼は花子自身に任せて出ませんか?」
「そうだな、孫平。よーし、全員撤収〜」
「「は〜い」」
竹谷の言葉に一年ズは声を揃えて返事をする。
ゾロゾロと出ていく彼らに続いて私も小屋を出た。
その際に花子に向かって小さく「お疲れ様」と呟くとその声が通じたのかは分からないけど花子は尻尾を二三振ってくれた。
「あっ!ヤバい昼休憩とうに過ぎてんじゃん!じゃあ生物委員会諸君、今日は本当にありがとう!それではごめん!!」
「あ、Aさん!」
後ろで一平がそう叫んだがそれに答える暇もなくとにかく急いで事務室へと向かう。
その際に何度か転びそうになったが何とか転ばずにすんだ。
「……Aさんって本当に不思議な人ですね」
「そうだな〜不思議って言うか……おかしな人だよな」
「でも、僕たちAさん好きですよー。僕のカラクリにハマってくれますし」
「火縄銃にも興味があるみたいですし」
「一緒にご飯食べた時にも色々と話してくださいましたし」
「……この間ろ組の皆Aさんに子守歌歌ってもらったんだ〜」
「「「えー、いいな〜」」」
生物委員会のメンバーたちがこのような会話をしていたことAは知ることはないのであった。
ちなみに上から孫平、八左ヱ門、三治郎、虎若、一平、孫次郎、で会話をしていた。
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長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» 人それぞれ自分が書きやすい書き方というのがあると思います。何より自分が楽しく書くのが一番だと私は思いますよ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 俺、てきとーに考えて、最後どのように終わるなんて考えないで書いてる。そして書いてる最中に思い出すと、それを書いてる…………‥…‥って読みにくいよね。俺、話や書き方?が自分でもよくわからなくなることがあるのだ。 (2016年5月18日 12時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» そうですね、この作品を書き始めた頃ぐらいですかね 私は書く前にどういう終わり方にするか考えてから書くようにしているんです (2016年5月18日 8時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
MIZUKI(プロフ) - 結構前からってドのくらい前よ( ̄△ ̄;)俺は、頭に浮かんだら、それを書く。的な感じでやってるよ。 (2016年5月18日 8時) (レス) id: 92a53b009f (このIDを非表示/違反報告)
長月シキカ(プロフ) - MIZUKIさん» コメントありがとうございます この話は結構前から組み立てていたので早く書くことが出来ました。もう少し続きますのでどうぞ見ていってください (2016年5月17日 22時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年5月3日 1時